先日、あなたの一票で「できれば、海外で働きたい?」を皆さんに聞いたところ、「是非、働きたい。できればそのまま住みたい」と答えてくれた方が何と65%もいらっしゃいました。「数年間、期間限定なら働きたい」と答えてくれた方を含めると、このサイトを見てくれている方のほとんどが海外で何らかの形で働いてみたいという希望を持っているようです。
そこで、今回は実際に海外で働いている方にインタビューしてみました。
特に、人気の高い「旅行関連」の仕事。その中でも今回は、クルーズ船の乗務員としてイタリアで働いている菊池幸代さんにお話しを伺いました。
イタリア船籍の大型客船。日本人乗客を任せられている菊池さん
「人を楽しませるのが大好き」という菊池さん |
菊池さん「船の中は完全なイタリア人社会です。ミーティングは初めこそ英語ですすみますが、議論が白熱するとすぐイタリア語になってしまい、最初はまったく付いていけませんでした」
言葉以外にも、はじめはイタリア流のやり方に戸惑ったという菊池さん。例えば、乗客にトラブルが起きたとき、日本人は途中経過を報告することで信頼を得ますが、彼らは経過よりも結果を重視する傾向にあるといいます。最初は戸惑いながらも、徐々にそんな彼らのメンタリティーを理解することで、仕事もうまく回るようになったそうです。
菊池さん「はじめは船内情報誌の日本語訳を間違えるなど、失敗も多かったのです。でも、お客様の『あなたがいてくれたから、安心して旅ができたわ』というひとことが、それまでの苦労をすべて喜びに変えてしまうんです。この仕事を選んで本当によかったと思う瞬間です」
旅行の専門学校を卒業。その後旅行関連の仕事に就く
地中海をめぐるMSCクルーズ。エーゲ海の島々に寄港停泊する |
菊池さん「この仕事は体力勝負です。でも、得るものはその何倍もあります。いろいろな国を訪れることができたり、サービスや外国語の勉強になることもそうですが、何よりも素晴らしいのは、世界各国の同僚と友だちになれることです。これは、私にとって一生の財産になるでしょう」
次の挑戦はイタリア語
スタッフの制服の胸には、話せる言語の国のバッチが付いています |
菊池さん「今のテーマは、次のシーズンまでに制服の胸にイタリアのバッチをつけること。そのために目下イタリア語の勉強中です。そして、さらに高いサービスを提供して、お客様に喜んでいただきたいです」
■関連サイト
地中海ルートを中心に運行するイタリア船籍HP
「MSCクルーズ」
海外クルーズ事情について、JTBの方のインタビュー記事
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