新機能『熱いまま冷凍』とは?

次に、今年搭載された新しい機能に注目してみます。その名の通り、食材を熱いまま冷凍室に入れても大丈夫な機能です。これができれば、確かに便利!しかし、既に冷凍されている食品の隣に、熱いままの食品を入れても影響は出ないのでしょうか?

これを可能にしたのが、エアコンでおなじみの「ムーブアイ」の技術。温感センサーで庫内の温度をサーチしているため、熱い食品が投入されると、その位置を正確に把握。すると、そのエリアだけを狙って、吹き出し口から冷気を出し急冷します。吹き出し口は庫内の奥の上部にあるため、背の高い食品があっても妨げられることは無く、食品をどこに置いても、しっかり冷気が届くそうです。

『熱いまま冷凍』イメージ図
左:エアコンでおなじみの「ムーブアイ」で食品の温度変化をサーチ。
右:熱い温度を狙って冷気が吹き出し急冷。(※画像:三菱リリースより)


熱かった食品の温度が下がり、冷蔵【5℃前後】の温度帯になると『瞬冷凍』モードへと切り替わり、およそ【-7℃】で冷やします。そして、そのままの温度帯をキープ。いわゆる『切れちゃう冷凍』として保存されます。これが『熱いまま冷凍』の仕組みです。


【-7℃】にこだわる理由

ここでガイドが感じた疑問を聞いてみました。熱いままの冷凍を実現するには、業務用冷凍のように超低温で冷やす方法もあります。現に、他メーカーからは【-40℃】の急速冷凍が採用されています。しかし『熱いまま冷凍』の凍結過程である『瞬冷凍』の庫内温度は【-7℃】。通常冷凍よりもさらに高い温度で冷やすのは、真逆の発想と言えます。どうして三菱は【-7℃】という冷凍温度を採用したのでしょうか?その理由は...

■省エネ
省エネ
瞬冷凍だけの効果ではありませんが、様々な技術により、毎年省エネ性能をアップしています!(※画像:三菱サイトより)
まずは省エネという理由。超低温での急速冷凍の場合、温度を下げるための電力が必要となります。しかし、【-7℃】の『瞬冷凍』なら消費電力は少しですみます。ということは、結果的に省エネであると言えるのです。確かに!

■おいしさ
冷凍ごはんイメージ
-7℃で冷凍したごはんは、解凍した時のおいしさが違う!(※画像:三菱サイトより)
もうひとつは、冷凍ごはん。メーカーの調べによると、熱いまま冷凍室に入れたいと思うものNo.1は「炊きたてのごはん」。そのため、ごはんをいかにおいしく冷凍できるかを重視しているとのこと。そして、冷凍ごはんを再加熱した時に、よりおいしく復活できるのは、氷結晶が細かい過冷却凍結での冷凍である!ということでした。

■使いやすさ
切れちゃう冷凍イメージ
必要な分だけサクッと切れる、人気の『切れちゃう冷凍』(※画像:三菱サイトより)
そして人気の『切れちゃう冷凍』もこの【-7℃】が鍵。この温度だからこそ、包丁がサクッと入る状態が実現できるそうです。温度が替えられる「切り替えルーム」は、少し前までは他のメーカーにも搭載されていたのですが、現在は三菱とシャープだけ。温度切り替えをしたい人は、この辺り要チェックですね。

当たり前ですが、このように【-7℃】にこだわる理由は、ちゃんとあるものです。開発の方にお話をお聞きして「なるほど~」と納得したガイドでした。