ひとり暮らしの防犯意識と行動
カギをかける |
「ちょっとの外出でもドアのカギをかける」人が72%ということは、「ちょっとの外出ならドアのカギをかけない」人が28%いるということです。つまり、4人に1人強は、カギをかけずに“ちょっとの”外出をしているということになります。この数字は、実に困ったものです。ほんのわずかな時間だからと、カギをかけずにいるということは、その間、「泥棒や不審者に侵入されてもいい」ということにもなります。よくはないでしょうが、その隙を与えているということだと実感していないことの表れだといえるでしょう。
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これらの実に大切なものがあるにもかかわらず、「家のカギをかけないでいる」すなわち泥棒に持っていかれるような状態にしているという事実に、当の居住者が認識していないというのは、あまりにも無用心かつ無防備です。泥棒からすれば、ドアや窓を無理やりこじ開けなくても、「どうぞお入りください」と言わんばかりにカギをかけていない家に侵入することほど簡単なものはありません。カギをかけずにいて泥棒の被害に遭ったとき、「あのとき、カギをかけてさえおけば」と必ず後悔することでしょう。
その他の設問でも、「訪問者を確認してから、ドアを開ける」ことに効果があると思っている人は、71%はいるものの、これは「訪問者を確認せずに、ドアを開ける」人が約3割いるということになります。「ちょっとの外出でも窓のカギをかける」人は、54%ということは、「ちょっとの外出なら窓のカギはかけない」人が、46%いるということ、「ドアチェーンをかける」人は43%で、「ドアチェーンをかけない」人が、過半数いるということです。
このように、設問に対して表れた数字ではなく、そのかげにある数字に、実は問題があるといえるでしょう。対策をしている人は意識も高く、警戒心もある人ということになりますが、対策をしていない人は防犯への意識はかなり低いかほとんどない、ということでしょう。これまでに一度も怖い思いもしたことがなければ、危険そのものが分かっておらず、どう対策していいのかすら考えられないのではないでしょうか。
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