第3条 電車に乗る前に周囲を確認
ドア付近は空いていても危ない |
乗車のための列に並ぶときには、「降りたときに階段が近くて便利だから」と、いつも同じ場所から乗ることは避けましょう。覚えられやすく目をつけられやすくなり、繰り返し痴漢被害を受けたり、ストーカー被害に発展する危険性もあります。できるだけ女性が多く並ぶ列を選び、後ろに立つ人をチェックします。後ろに男性が並んだら、必ず後ろを振り向いて見ます。
もし、不審な様子が感じられたら、迷わず列を移動するようにして、乗り込む際に混雑にまぎれて触られたりしないように、体の後ろにも注意します。混雑した電車から降りるときも、すれ違いざまに触られることが多いので、一方の手を体の後ろに回しておくといいでしょう。
第4条 電車内での立ち位置を選ぶ
ドア付近を避け、車内中ほどまで進みます。死角になりやすい連結部付近やドア付近に立つことは避けましょう。できるだけ女性の近くに立つことを心がけましょう。周囲が女性ばかりなら、痴漢被害に遭いにくいはずです。また、必ずサイドや後ろに立つ人を見て、(痴漢をしたら許さないわよ)という警戒心を見せましょう。混んだ車内だけでなく、空いている車内でも、ドア付近に立つことは避けたほうがいいでしょう。ドアと座席の間に立っていると、寄りかかることができるので楽なのですが、誰かに立ちはだかれると逃げ場がありません。むしろ、車内中ほどの、座席の前あたりのほうが空いているものですし、人の目がありますので、ほどほどの混み具合のときは中まで行ったほうが安全です。
第5条 えん罪を防ぎ、痴漢を特定する
万が一、痴漢行為に遭ったときは、えん罪を避けるために相手を特定することを心掛けましょう。痴漢の手首をつかむことが第一ですが、女性の手では難しい場合もあるかもしれません。そんなときは、指を2~3本でも、あるいは洋服の袖でも、とにかくつかんで離さないようにしましょう。そして、周囲の人たちに声をかけて協力してもらいましょう。また、そのときにはどうしても声が出せなくても、男の様子をよく見て、年齢や身長、髪型、顔、服装、腕時計など、痴漢の特徴を覚えて、鉄道警察隊に届け出るようにしましょう。