そろそろ新生活に向けて、初めてのひとり暮らしや、引越を検討する時期になってきます。お部屋選びの条件は、通学・通勤しやすい場所や路線などから決めたり、あこがれのエリアに住みたい、建物や間取りが気に入って、など色々な点から決めて行くでしょう。
選んだ物件が安全で暮らしやすく、「ココに決めてよかった」と満足のいくものであるように、少なくとも2年(通常の賃貸契約期間)は住むのですから、部屋探しには時間をたっぷりかけたいものです。
部屋探しの条件として、「家賃」「立地条件」「間取り」「設備」などがあげられます。いずれも切り離しては考えられないものですが、それぞれを少しでも「防犯的に強い住まい」に生かすために、この4点を各1回ごとに提案していきます。
さて第1回「家賃」というのは月々決まって支払うものですから無理は禁物。定期収入の約三分の一が理想とされます。手取り現金収入が20万円なら、約6万6千円くらいです。
しかし、これはすべての人に当てはまるものではありません。あくまでも“平均的”な、家賃の生活費にしめる割合です。生活レベルや生活内容が違えば出費も違ってきます。自分の生活費の割合を知ることから始めて、大まかな出費予定を算出しましょう。
電気・ガス・水道などの料金は、同程度の住まいに住んでいる人から毎月の使用料金を聞いたり、各光熱関係のお客様相談窓口などで、どれくらいを想定したらいいか尋ねてみるといいでしょう。
容量によって基本料金が違ってきますし、家にいる時間、使用する電化製品の量によってもまちまちです。厳密に、すべての電化製品の電力使用量と使用時間を合計して算出することも可能です。学校や仕事で家にいない時間によっても違ってきますので、当初は多目に見積もっておきましょう。
電話料金もばかになりません。食費も自炊するかしないかでもだいぶ違ってきます。交際費や被服費なども自分がどのくらい使うのか、あらかじめ予算を組んでおくようにしましょう。他の人たちの生活費についてインターネット等で情報を得たり、雑誌などの家計簿拝見といったような記事を見ておくのもいいでしょう。
自分は自炊するのかしないのか、被服費はどうしてもこれだけは欲しい、など個人個人で生活スタイルが違いますので、予算も違ってきます。つまり、仮に同じ20万円の収入であったとしても、人によって生活費が違うので、家賃にかけられる予算に幅が出てくるのです。自分の性格や維持したい生活レベルなどじっくりと考えて、予算を見積もるようにしましょう。