盗撮・盗聴の対策/盗聴・盗撮を防ぐ

盗撮されないように未然に防ぐコツを知る 盗撮されたかも?しれない女たち(2ページ目)

盗撮されたかもしれないけれども、確かめようがない…のが実際のところです。女性は盗撮被害を受けやすいもの。3人の女性の被害ケースから、盗撮被害を未然に防ぐコツをチェック!

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

エアロビクス・インストラクターM希(27歳)の場合

エアロビクスのインストラクターをやっているM希(27歳)は、市内の何カ所かのスポーツクラブを回っていた。以前にウェアを盗まれたことがあったので、荷物の管理は厳しくやっていた。

ロッカーのカギは必ずかけるし、荷物をその辺に置き忘れないように注意している。ほとんどスタッフ用の更衣室なので、他のヨガだのジャズダンスだのの講師たちがいるときもあるが、着替えるときは自分1人か、せいぜい3人程度だ。

発覚!

あるときクラスを終えて更衣室に戻ると自分1人だった。大きな鏡の前でポーズを取ったりしながら、スポーツタオルで汗を拭いた。そのタオルをぐるりと大きく振り回したら、ロッカーの上の鉢植えに引っかかってしまった。

ばさっと大きな音がして、緑の葉を少しなぎ倒してしまったが、鉢は少しずれただけで落ちはしなかった。
「いっけなーい。よかった、落とさなくて」
と、手を伸ばして鉢植えを奥に押し戻そうとした。

ロッカーの上を見上げて、鉢をさわって動かそうとしたが、つる草のように葉が増えるそのグリーンの葉がこぼれるようにあふれている中で、何か黒っぽいものが見えた。というより、反射する丸い小さなもののように見えた。なにか、レンズのようなものが見える気がする。化粧スペースにあるスツールを一つ持って来て、その上に上ってみた。

緑の葉の間に、細長い黒い物体があった。レンズがついている。短いコードがひげのようについている。床の方に向かって斜めに葉とつるの間に収まっている。
(盗撮…!)
女性の更衣室にしかけられることがあると聞いたことがある。大問題だっ、とそれをそのままにして、クラブの管理課に走った。事情を話して、男性と女性のスタッフ2名と更衣室に戻った。


判明

「盗撮だな」
と、男性スタッフが断定した。
「ええ、でも、誰だろう?」
と、皆で首をかしげた。スタッフ用更衣室は事務所を通らないと入れない。部外者は入れないはずだ。とすると、派遣の講師を含む部内の人間になる。

「この件は社内で検討する」
と言われて、派遣講師の1人でもあるM希は、任せて帰ることにした。1人きりの更衣室で、シャワーを浴びるのも気が引けて、室内を気にしながら着替えてようやく帰宅した。

その後の連絡で、別のクラスの新しい派遣講師の1人が金銭目的でしかけていたことがわかった。恋人に頼まれて、やったのだという。ビデオを売っているそうで、それなりの金額の報酬があるらしい。

いわゆるプータローの彼氏が、彼女の仕事を誰かに話したら、盗撮の話が持ち込まれたとのこと。彼女は写らないようにしているので、まったく罪悪感はなかったのだという。

出入り禁止になったその女性は、業界ではもう働けないだろうとのことだった。M希自身のロッカーは、鏡のある側の裏の方だったので、着替えそのものは撮られていない。鏡の前でポーズを取ったことくらいだ。それもなんだか恥ずかしいし、悔しかった。

気になる…

それ以来、どこの更衣室に行っても自分が着替える場所からぐるりを見回して、盗撮カメラがないか、注意するようになった。壁の絵の額も気になったし、時計も気になる。

鉢植えや置物はじっくりと調べる。光って反射するようなところがないか、いろいろな角度から調べる
のだ。わずかな針の穴や点ほどのサイズでもあやしいのだと、詳しい人から聞いたので、気になってしかたがない。それからは、


→女子大生R香(19歳)の場合
→→盗撮被害を避けるために!/関連ガイド記事


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