JRのお得な制度「乗継割引」って?
「乗継割引」とは、新幹線(※一部特急・寝台車も対象)と特急・急行を乗り継ぐ場合、一方の特急料金が半額となる割引のこと。知らないうちに得していることがある一方で、買い方一つで割引が受けられないこともあり注意が必要です。さあ、そんな乗継割引とは何かを一緒に見ていきましょう。■損しているかも? こんなきっぷの買い方はNG
■乗継割引の利用で一方の特急料金が半額に!
■最低限知っておきたいルール 東京駅の乗り換えは適用除外!
■難しい適用ルールも、乗換案内で調べればOK
お得な乗継割引ですが、東京駅での乗り換えは除外です
損しているかも!? こんなきっぷの買い方はNG
東京から「新幹線」で新大阪へ。そこから「特急くろしお」へ乗り換え、和歌山の白浜へ最終的に向かうという行程の場合を例に説明をしましょう。通常は東京から白浜まで、トータルで切符を購入することが多いと思いますが、その場合は自動で乗継割引が適用となっているので大丈夫、ご安心ください。
問題なのが、「新大阪駅で友人とランチをしてから向かう」など、乗継時に何かイベントがある場合。何時の列車に乗れるかわからず「新大阪→白浜の特急券は、乗車前に(別に)購入しよう」と思うこともあるのでは? しかし、これはNGです!
乗継割引の利用で一方の特急料金が半額に!
JRでは一定の条件にしたがって特急・急行列車を当日乗り継いだ場合(※一部翌日も可能)、一方の列車の特急料金、急行料金、指定料金が半額になります。例えば今回のケースだと特急料金は、特急列車ごとに別々に買うと
東京―新大阪(通常期)の指定席利用の場合:5390円
新大阪―白浜のくろしお号指定席利用の場合:2250円
となりますが、当日中に乗り継ぐのであれば、一度に東京から白浜までの特急券を購入することで、乗継割引が適用されます。その場合、新大阪―白浜 の特急料金2250円がなんと半額の1210円となるのです(※10円未満の端数切捨て)。
今回のように時間が確定できない場合、列車の指定変更は発券後1回までは無料でOK。確実に乗れる“くろしお”を新幹線と一緒に手配し、状況に応じて当日変更するのがベストでしょう。もしくは“くろしお”については自由席で手配しておくのも手です(※指定席にする場合は座席指定料が必要です)。
何らかの理由で途中下車をするケースや、乗り換えの際に、他の方と合流する時などは、せっかくの割引を逃してしまうケースがあるのでご用心! ただし、乗継割引は、例外が多く、ルールが非常に煩雑。東京駅の乗り換えにも、実は適用されません。次ページでは知っておきたいルール&乗継割引が適用になるかどうかの簡単なチェック方法をお伝えします。
※余談ですが、今回の東京-白浜間は、乗車距離が734.2キロとなるため、往復するなら、乗車券も往復割引が適用になります
⇒その切符もっと安くなりますよ!JRの往復割引