得する切符の買い方とは?
JRの切符を安く買うには、どんな方法があるでしょうか。JRにはさまざまな割引がありますが、意外と知らずに使いこなせていないことも多いもの。シリーズでお届けする“切符を安く買う方法”、第一回は「往復割引」。新幹線などを利用して遠出をする際に是非利用したい割引です。通年利用できるので、お見逃し無く。

<目次>
これはNG!貴方はこんなきっぷの買い方をしていませんか? 
往復乗車券を利用すれば乗車券が1割引に!
購入時にはここに注意!~有効期限がポイント~
東海道・山陽新幹線ならエクスプレス予約と併用して更にお得!
 

これはNG!貴方はこんなきっぷの買い方をしていませんか?

さあ、貴方はこんな経験はありませんか? NGケースを一緒にチェックしてみましょう!

東京へ住むAさんは、帰省のために、実家のある岡山までの新幹線のきっぷを購入することにしました。実家への滞在は5日間です。行きは乗りたい列車の日時が決まっていますが、帰りの列車の時間は「いつにしようか?」と悩んでいます。そこでとりあえず、行きの東京→岡山までの片道乗車券と指定特急券の手配をして、帰りの分については別途手配することにしました。


いかがでしょうか。ありがちなシチュエーションですが、これは損するNGケースです! どこがNGか貴方は分かりますか? 

実は往復割引を使えば、2140円も節約できるんです。さあ、どうすればよかったのでしょうか?
 
 

往復乗車券を利用すれば乗車券が1割引に!

往復の切符には、”ゆき””かえり”の文字が。また有効期限は営業キロによって違うので注意
賢い購入方法は、「往復とも一緒に手配し往復割引の適用を受ける」でした。実は東京―岡山の乗車券は往復で購入すると往復割引が適用され、往路・復路の乗車券の10%相当の2100円がお得になります。

帰りの新幹線の特急券は、時間が未定ならとりあえず自由席で購入しておきましょう。乗車時間が決まった段階で差額(指定料金)510円を支払えば指定席へ変更可能です。さて、ここで出てきた往復割引なるサービスを改めて確認しておきましょう。

往復割引とは、営業キロが片道600キロを越える区間を同一経路で往復利用する場合、往路・帰路の乗車券がそれぞれ10%割引になる。

東京から岡山までの営業キロは732.9キロなので上記に該当します。東京―岡山間の新幹線の料金は、

乗車券:1万670円/指定席特急券:6790円
上記より、片道1万7460円、往復で3万4920円となります。

往復割引を適用して乗車券を購入すると、乗車券は
1万670円×0.9=9603円(10円未満端数切り捨てなので)9600円となり、特急券をあわせて片道1万6390円、往復で3万2780円、つまり2140円お得になるというわけ。

ちなみに東京―新大阪間は552.6キロで対象キロ数に届きませんが、例えば新大阪から更にJRを乗り継ぐ場合など、在来線もあわせてトータルで乗車の営業キロが600キロを超えれば、往復割引の対象になります。意外と知られていませんが、途中で下車し再び乗車することも有効期限内なら可能です。(例:新大阪駅で新幹線を下車し、一泊してから目的地へ向うなど。特急券は前途無効です)

「今回はちょっと遠出をするぞ!」という場合は、是非乗車される区間の営業キロをチェックしたり、割引が使えるかどうか手配する際に窓口で確認されることをオススメします。

今回は、東海道新幹線のケースでご説明しましたが、あくまでも適用条件は“営業キロが片道600キロを超え、往復とも同一経路“ということなので、他の新幹線や特急、ならびに特急を利用しない場合も条件を満たせば適用されます。
 
 

購入時にはここに注意!~有効期限がポイント

通常、旅行会社のカウンターなどでは申込書に添って手配をする為、申込書の“往復“欄にチェックをする、あるいは”往復割引で”と指定しないと、例え往復割引が適用されるケースでも普通に手配されることがあり注意が必要です。
 
窓口に”往復切符”の旨は伝えたほうがいい
これは実は有効期限の問題で、一概に割引を適用できるかどうか、してもいいかどうか、窓口では判断がつかないという事情もあるようです。きっぷの有効期限は、営業キロ数で決まります。簡単にいうと遠くへいく切符ほど有効期限が長くなります。そして往復ともその期間内に利用する必要があります。

例えば往復割引が適用される営業キロ601キロの場合だと、有効期限は片道5日間、往復だと×2となり有効期限は10日間となります。つまり往路利用から10日以内に復路を利用すればOKです。逆にそれ以上長い滞在の場合は、営業キロ数によっては、復路にきっぷが利用できないケースも出てきます。長期滞在の場合には、有効期限内に利用できるかどうかは必ずチェックをしましょう。
 

東海道・山陽新幹線ならエクスプレス予約と併用して更にお得!

ちなみに往復割引と学割・ジパング割りは併用が可能です
JR東海・JR西日本では、東海道・山陽新幹線のお得なサービスとして、エクスプレス予約があります。最近は、乗車券と特急料金がセットとなったお得な切符が多く発売されていますが、往復割引が適用となる区間については、特急券のみエクスプレス予約(e特急券)で購入し、乗車券は別途往復割引適用の切符を窓口購入する方が安くなることがあります。

例えば東京-博多間の新幹線利用(普通車・指定席)で比較してみましょう。参考までに同区間を割引なく手配した場合は、片道で2万4000円、往復で4万8000円となります。

■エクスプレス予約のスタンダードな乗車券・特急券一体型切符の場合
EX-ICやEXきっぷ利用:2万1320円(片道)×2=4万3640円(往復)

■乗車券は往復割引を適用して窓口購入、特急券のみエクスプレスe特急券の場合
e特急券       7500円(片道)
乗車券(往復割引) 1万4080円×0.9=1万2672円→1万2670円(片道)
e特急券+乗車券:(7500円+1万2670円)×2=4万340円(往復)

往復割引で乗車券を別途購入し、特急券をエクスプレス予約で手配すると、割引なしの場合より7660円、エクスプレスの乗車券・特急券一体型の切符より3300円お得になります。

ただし乗車券・特急券が一体型のエクスプレス予約でも、早期割引が適用となる場合は、そちらの方が安くなることも。購入するタイミングに応じて、賢く選択をしましょう。
参考)エクスプレス予約公式ホームページ

いかがでしたか? ちょっと面倒なこともありますが、帰省など家族で動く際にはかなりの差がでます。また往復割引は、学割やジパング割引との併用も可能です。中学生以上の学割対象者がいる場合は、面倒でも学校で学割証明を発行してもらうと格段に安くなります。

買い方ひとつで大きな差がでますので、是非心に留めて次回はお得に手配をしてみてはいかがでしょうか?

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