◆我が家はカビ好み?
◆掃除機ダメ? 換気扇もダメ?
◆万能「消毒用エタノール」を使い倒す!
あなたにとって、居心地のいい空間の条件ってどんな? 暑くもなく寒くもなく、ジメジメせず乾燥もせず、良い香りがして心地よい風が吹いて… という感じ?
しかし梅雨時! まさにこの条件の逆を私たちの住まいは体現しがちです。暑いのか寒いのかジメジメして妙な臭いがどこからか漂い、ムッと空気がこもっている室内…
これはまさに! カビにとって最適・お好み状態。
カビは気温25度以上、湿度70%以上の環境を好みます。またカビの栄養になるもの(カビが生える場所)は、浴室の湯垢や石鹸カス、トイレの便器周辺や水タンクの汚れ、キッチンの食べ物汚れ(シンク、冷蔵庫、オーブン、ガスレンジ周辺)ダイニングの食べこぼしのほか、押入れの布団、クローゼットの衣類、シューズボックスの靴や傘、ペット周りのあれこれ、畳やジュウタン、フローリング、壁(塗り壁、ビニールクロス)、天井、壁の内側(断熱材)などありとあらゆる箇所に至ります。
カビは「気温、湿度、栄養、酸素」の条件が揃うことで活性化します。住まいの中でも「栄養、酸素」の部分はどうにもならないことが多い(何にでも生えるし、酸素はなくならない)ものですが、「気温、湿度」はある程度コントロールできる分野といえるでしょう。つまり雨天の多い梅雨時に、いかに家の中の湿度を上げずに済ませるかが大きなポイントとなるのです。
◆我が家はカビ好み? …お部屋の観葉植物もが巣窟に?!
ここで盲点になりやすいのが、部屋の中にある観葉植物たちです。生きている以上、梅雨とはいえ水遣りは欠かせませんが、この水遣りと葉からの蒸散で、部屋の中の湿度は確実に上がってしまいます。梅雨の間は、植物をベランダに移動させると言うのもひとつの手といえます。
また、うっかりしていると籠や陶器の鉢カバーにびっしりカビが生えてしまい「カビの巣窟」となってしまうことも。同様に、花瓶の切花類も、梅雨時はカビやすいためお手入れの頻度を上げるなどの注意が必要です。
また、洗濯物の部屋干しはぜひとも避けたいところです。もちろん、梅雨時だからこそ嫌々ながらも干さなければならないという事情があるので、難しいかもしれません。
どうしてもお部屋の中に干さなければならない時は、浴室に干したり(『浴室乾燥機』があればベスト)、一部屋を閉め切って除湿機をかけながら干すなどの対策を講じたいもの。エアコンのドライ機能をつけても良いでしょう。
少量の洗濯物など「ほんのちょっと干すだけなら大丈夫」と思われがちですが、ぜひ干す前と干している間のお部屋の湿度を、湿度計で計ってみてください。
「ギョッ!」とするはずです。
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