微妙に異なる焦点距離
3機種とも10倍ズームレンズを搭載しているが、焦点距離はそれぞれ異なっている。DMC-TZ3は広角にこだわっているLUMIXらしく、28mmスタート。PowerShot SX100ISは36mmスタート、DSC-H3が38mmスタートとなっている。
当然、望遠端はそれぞれを10倍した数字となり、大きく異なってくる──と、言葉で書いてもわかりにくいので、それぞれの広角端/望遠端の画像を見ていただこう。
▲DMC-TZ3。左:ワイド端/右:望遠端(以下同) |
▲DSC-H3 |
▲PowerShot SX100IS |
一口に10倍ズームといっても、大きく異なっていることが理解できる。
ワイドレンズが必要でできれば高倍率ズームが必要という「ワイドレンズが主体」なのか、「高倍率ズームを必要としている」のか、どこに主眼を置いているかで購入動機が分かれるところだろう。
ズームの速度はそこそこ快適
3機種ともに電動ズームとなっているが、こういった高倍率ズームで気になってくるのがワイド端から望遠端までズームしたときにかかる時間だ。機種
表の通りにDSC-H3がもっとも速かったが、PowerShot SX100ISと体感的な差はほぼなかった。
3機種の中ではDMC-TZ3だけがやや「もたつくかな……」という感触があったものの、実用上はさほど問題はないと思われる。
なお、ズーム中にDMC-TZ3とDSC-H3はx3.0といった形でズーム倍率を液晶ディスプレイに表示してくれる。
PowerShot SX100ISは数字による倍率の表示はないのだが、バーによるおおよその倍率の表示があったので倍率の把握にさほど苦労はしなかった。また、同時に最短撮影距離を表示してくれるので、この点ではかなり使いやすかったことを明記しておこう。
▲PowerShot SX100ISでズーム中の液晶ディスプレイ。最短撮影距離が表示されている。 |
また、ズームレバーがDMC-TZ3とPowerShot SX100ISではシャッターボタンについており右手の人差し指でスナップするタイプ、DSC-H3は親指で操作するタイプとなっている。
個人的にはシャッターボタンについているタイプのほうが操作しやすいように感じた。グリップしながら簡単に操作することができるためだ。
▲画像はDMC-TZ3のシャッター周り。 |
DSC-H3のように背面にズームレバーがある場合、撮影に間が生まれてしまうように感じた。
好みの問題とも思われるが、念のために。
ズーム関連以外の使い勝手なども見ていくとしよう。
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