EXILIMケータイはどこまで本家EXILIMに迫れるのか?
ケータイのカメラ機能というのはオマケ的な要素が大きい。こちらのガイド記事にも書いたように、どうしても本職のデジタルカメラにはかなわない部分が少なくない。また、画質においてもレンズを薄く、小型にする必要があるため、かなり不利になっているのが実際のところだ。
「とりあえず撮れる」というレベルをいくらも脱していないのである。
そんな中、auから発売されるW53CAに、カシオはEXILIMのブランドを使用した。
▲この夏発売予定のEXILIMケータイことW53CA。 |
EXLIMケータイとして発売されるW53CAの実力は、どれほどEXILIMに迫っているのか。気になるところである。
というわけで、W53CAのデジタルカメラ機能だけをチェックしてみた。このガイド記事では携帯電話としての使い勝手などはほとんど考慮していないので、そこのところはご了承いただきたい。
スペックはまるでデジタルカメラ
まずはデジタルカメラとしてのスペックをざっと俯瞰してみよう。イメージセンサーは515万画素のCMOSセンサー。レンズは広角28ミリ相当で光学ズームはない。液晶ディスプレイは2.8インチのワイドVGA。
そして、機械式の手ぶれ補正機構はないものの、電子式の手ぶれ補正機能(6軸)を持っている。
こうして見てみると、実にデジカメデジカメしている。
特に目立っているのがレンズだ。
無理にズームレンズを搭載せずに、それでも28ミリ相当という最近のトレンドでもある広角に対応している。
▲レンズは単焦点28ミリ相当。なかなかユニークな存在だ。 |
光学ズームはないが、疑似光学ズームとなるHDズームは搭載されている。
起動せよ、カメラ機能!
さて、携帯電話としてはすべて置いておき、カメラ機能を起動させてみよう。通常のケータイカメラのようにフリップを開けて、センターボタンを押すことでもカメラ機能を起動させることができる。
そしてもうひとつ、液晶ディスプレイをひっくり返し、シャッターボタンを押すことでもカメラ機能を起動させることができるのだ。
▲液晶画面をこちらに向けるとフツーのデジタルカメラのようになる。 |
こちらのほうがより気軽にカメラを起動させることができる。
液晶画面が背面にあり、センターボタンではなくシャッターを押すという、いわばデジタルカメラ的な使い方ができるわけだ。
しかし、この使い方にはやや問題があった。
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