デジタルカメラでははじめてのMPEG-4 AVC……かな?
これまでのEXILIM Sシリーズでは動画撮影にMPEG-4を採用してきたが、EX-V7では圧縮比率を上げても高画質をキープできるMPEG-4 AVC(H.264)が採用されている。これによってファイルサイズが小さくなり、MPEG-4を採用した旧機種と同等の画質であれば1.5倍ていどの撮影時間を実現しているという。
また、16:9のワイド撮影にも対応しているが、いわゆるHDサイズのものではなく848:480というVGAの左右を広げたものとなっている。
ただ、これでも人間の視野に近くなっているためか、かなり情報量が増えている。16:9の薄型テレビで再生するとなかなか迫力がある。
また、画質もUHQワイドで撮影すると7.2MbpsとそこらのDVDビデオよりもレートが高くなっている。
さらに動画撮影中にもズーミングが可能であることも加えると、ちょっとした動画を撮影するのにこのデジタルカメラはかなり面白い存在としてピックアップできる。
ほとんどのデジタルカメラでは動画撮影中には光学ズームは使えなくなってしまう。ズームのときの駆動音を拾ってしまうからなのだが、7倍ズームで動画が撮影できるというのはなかなかに楽しい。
▲ズーム速度はレバーの加減で2段階に調整できる。 |
さらに、ズーム速度がレバーの押し具合によって2段階に調整できることも書いておくべきだろう。静止画撮影であっても同様だが、これによって表現力が多少なりとも変わってくる。
また、録音はステレオとなっており、かなり臨場感のある音声が録音できている。内蔵マイクなのでそれなりの限界はあるが決して悪くはない。
▲マイクはしっかりとステレオ。かなり臨場感が味わえる。 |
さすがに本格的なムービーカメラとは比較できないが、EX-V7一台だけで幅のある撮影ができることは確かだ。
▲サーバの帯域の問題でVGAのみのサンプルとなっている。 |
今回のサンプルはサーバの帯域の関係上、VGAのHQクオリティのみとなっているがその片鱗は見ていただけるのではないだろうか。
さて、最後に使い勝手と画質がどのようになっているか見てみよう。
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