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マルチメディアカードとは?

MMC(マルチメディアカード)とは? ガイドが疑問に答えます

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

MMCとは?

マルチメディアカード(Multi Media Card/MMC)とはサンディスク社とシーメンス社(部門売却によって現Infineon社)によって提唱されたメモリーカードのひとつである。

サイズは32mm(H)x24mm(W)x1.5mm(D)。厚さがわずかに薄いという以外はSDカード(用語解説)と同じであり、SDカードが使える機器の多くでMMCも利用できる。MMCよりもSDカードのほうが厚いためにMMC専用の機器でSDカードを利用することはできない。

MMC
左がマルチメディアカード。右がSDカード。MMCには誤消去防止スイッチがない。

SDカードの前身であり、その普及とともにMMCはフェードアウトしていくと考えられていたが、SDカードと異なりロイヤリティを必要としないため生き残っている。日本ではあまり見られなくなったが、欧米ではまだ充分に現役の規格である。

最大転送速度は20Mb/sec(現在の高速版SDカードの1/8)と遅かったが、ピンを増設し高速化されたMMCplus(MMC 4.0)という規格も存在する。こちらは規格上の最大転送速度は52MB/secとなっているが、MMCplus対応機器でなければその恩恵には与れない。

豊富なバリエーション?

その他に小型化されたRS-MMC(ReducedSize-MMC)、MMCplus版のRS-MMCであるMMC Mobile、サムスン電子によって提唱されたさらに小型のMMC micro、音楽プレイヤー用に著作権保護機能を搭載したSecureMMCなどが派生バリエーションとして存在するが、いまひとつまとまりきっていない印象を与えてしまっている。
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