MMCとは?
マルチメディアカード(Multi Media Card/MMC)とはサンディスク社とシーメンス社(部門売却によって現Infineon社)によって提唱されたメモリーカードのひとつである。サイズは32mm(H)x24mm(W)x1.5mm(D)。厚さがわずかに薄いという以外はSDカード(用語解説)と同じであり、SDカードが使える機器の多くでMMCも利用できる。MMCよりもSDカードのほうが厚いためにMMC専用の機器でSDカードを利用することはできない。
▲左がマルチメディアカード。右がSDカード。MMCには誤消去防止スイッチがない。 |
SDカードの前身であり、その普及とともにMMCはフェードアウトしていくと考えられていたが、SDカードと異なりロイヤリティを必要としないため生き残っている。日本ではあまり見られなくなったが、欧米ではまだ充分に現役の規格である。
最大転送速度は20Mb/sec(現在の高速版SDカードの1/8)と遅かったが、ピンを増設し高速化されたMMCplus(MMC 4.0)という規格も存在する。こちらは規格上の最大転送速度は52MB/secとなっているが、MMCplus対応機器でなければその恩恵には与れない。