●やっぱりどこでもフラッシュ~?
μ-20のレビューでも挙げたことではあるのだが、フラッシュの発光頻度は、正直なところ「設定を間違った?」と思うことすらあるほどだ。
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普通、屋内であれば原則としてオートで撮影するときにはフラッシュが焚かれる。これは、まともな動作であるといえる。
しかし、こと昼間の屋外では充分な光量があることが多いので、フラッシュはほとんど使用しなくてもいい……はずなのだ。
にも関わらず、μ-10はほんの少し影を含んだ被写体を撮影するときであってもフラッシュが発光してしまう。
μ-20と同様、筆者は基本的に発光禁止の設定にして撮影していた。そして、必要のあるところで切り替えるという撮影方法をおすすめする。
屋内であれば、オートで撮影してもかまわないだろう。チャージ時間はそこそこ短いので、撮影の邪魔になるというほどでもない。
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方向ボタンを併用するメニューは、そこそこ使いやすい。
その他のインターフェイスに関しては、可もなく不可もなくといったところだ。
何らかの変更をしようとしたときに困ることもなければ、驚くほど使いやすいというようなこともなかった。
ほとんどオートで撮影していたため、ほとんどメニューのお世話にはならなかったが。それでも、露出補正・ホワイトバランスの変更が、すぐ手の届くところにあるのはありがたい仕様といえる。
●防滴機能を選ぶならμシリーズに敵はなし。あえていうなら……
これからの季節、μ-10とμ-20が活躍する季節になる。
防滴機能はプールサイドやレジャーの現場で本当にありがたい機能となるだろう。
昨今のデジタルカメラでは唯一、Cyber Shot U60が防水機能を備えているが、こちらのいかにも防水というスタイリングには好みがはっきりと分かれるところだろう。
その点、μ-10/20はスタイリッシュなメタルボディでありながら、防滴機能を備えている。
そういった意味ではμ-10とμ-20は強力なライバル同士でもあるといえるだろう。
このレビューを書くために、筆者はμ-10とμ-20のふたつをほとんど同時に利用していた。現状でどちらを買うかと聞かれればおそらくμ-10と答えるだろう。
それは単純に価格の問題だ。
現在、μ-10が\38,800~\39,800ていど。μ-20は発売されたばかりということもあって\49,800ていどとなっている。
1万円あれば、128MBのxDピクチャーカードが購入できる。それが大きい要因だ。
μ-10/20はほぼ同じことができる。画像の傾向も似ている。純粋に100万画素増えることにくわえ、μ-20の高級感のあるカラーリングに1万円の価値を見出せるか否か、そのあたりがどちらを購入するかの分水嶺になるだろう。
μ-20とほぼ同じ場面を撮影した実写画像を用意してあるので、比較に役立ててもらいたい。
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