ザ・バスやショッピング・センターも車いすの人にやさしい
エレベーターがついたバスで、車いすも楽々乗車。 |
ザ・バスが停留所へ停車すると、「プシューッ」という音がして、ステップの場所がガクンと下がります。どなたにでもステップが上れるよう、バスの方が腰をかがめるように位置を低くするのです。
また、車いすの方が乗られる場合には、普通はたたまれた状態になっているスロープがパタパタと広がって伸び、地面まで下がってきます。そこに車いすのまま乗り込み、ベルトなどで自らを固定。エレベーターでフロアレベルまで上がると、運転手さんは、車いすを固定するために、前の方に設置された折りたたみの椅子席をフラットにします。車いすの方は、そこまで進んで、自らベルトをかけて固定。
その間、運転手さんのアナウンスに従って、椅子にすわっていた人は、ごく自然に席を立ち、後ろへと移動していきます。多少、停留所での停車時間が長くなりますが、誰ひとりとして不平・不満を漏らす様子は見たことがありません。車いすの方も含めて、皆がごく自然な日常のひとコマとして受け入れている様子です。
駐車場やショッピング・センターのバリアフリー例
車社会のオアフは、足腰に障害を持った方々にとっては、電車の階段や人混みを体験せずにすんで、逆に移動が楽、ということも言えるかもしれません。それでも、広い駐車場の端から目的地まで歩くのは、たいへんなこと。ということで、すべての駐車場には、もっともアクセスの良い場所に、障害者用のスペースがもうけられています。ここに駐車できるのは、認定を受けて駐車許可証をもらった方のみ。それ以外の車が止まっていたら、即、罰金です。
ショッピング・センター内にも、車いすへの配慮はたくさん見られます。ほとんどすべてのショップが、車いすが通れるだけのスペースを、棚と棚の間に設けています。もちろん入り口には、著しい段差もありません。ショッピング・センターのフロア間の移動には、エレベーターがもうけられていますので、階段が障壁となる心配はありません。
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