ハワイ州の人口は、毎年同じ数だけ増えている!
人口の継続増加で住宅難。コンドミニアムも建築ラッシュ |
この一年の全米の増加率は0.9%で、パーセンテージだけを見ると、ハワイ州は全米50州の内、18番目に高い比率で人口が増えています。が、総数の1万3000人という数字は、順位としては35番目。というのも、もともとハワイ州の人口は、50州の内42番目という少なさだからなのですね。
ここ4年間は毎年1万2000人から1万4000人までの間で推移しており(図1参照)、ハワイ州は「ゆるやかな増加」と表現しています。このところの朝晩の渋滞の深刻さや、建築ラッシュ、住宅難を考えると、決してゆるやかとは思えませんが、渡航者や短期滞在者も続々と増加している背景をあわせて考えると、対策を急ぐ必要があるように感じます。
東洋人の比率が圧倒的に多いハワイ州
センサスのページをいろいろ見ていると、おもしろいデータがたくさん掲載されています。中でも、これぞハワイ州ならではのユニークな数字、と思ったのが、人種別人口比率の比較です(図2参照)。全米を見ると75%が白人であるのに対し、ハワイ州はわずか25%。その代わり、全米では3.6%というマイノリティである東洋人が、ハワイ州では実に41%と、最も多い人種となっているのです。カリフォルニア州でも10%、ニューヨーク州で5.5%程度の数字なので、これがいかに高い比率かお分かりいただけるでしょう。
さらに、全米レベルで見ると0.1%という数字しかないハワイアンを含むポリネシア系人種が、ハワイ州の10%近くを構成しているのもユニークな特徴です。
2006年の人口調査は、どんな結果が出るのか、今から楽しみですね。
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