また、ソフトウェアの例えばサーバー側の電源を切ったときの動作など、様々なメッセージが不親切。
Windows Home Serverでクライアントから電源オフしたときのメッセージ | Luiでクライアントから電源オフしたときのメッセージ |
この2つのメッセージを比べると、どちらも似たような物だが、Luiの方はエラーコードなども表示され、何か操作を間違えたような印象も与える。
他にも、設定部分も含め、いくつかの項目で、一般ユーザーには不親切な部分が見受けられる。
設定で言えば、最近のUPnP対応ルーターを使えばあっさりと外部からつながるが、筆者が所有する5年ほど前のUPnP対応ルーターはそのままでは使えなかった。このあたりの設定や対応ルーターの情報は、もう少し公開していただきたい部分だ。
また、外出先で使う場合、メールの設定も必須となるが、これもOutlookなどの設定を取り込める物の、それ以外のメーラーを使っている場合、入力した設定が間違っていないか、家庭内で確認するすべは用意されていないようだ。
もちろん、OutlookなどLuiに対応したメーラーで一度送受信をすればいいのだろうが、設定を間違えていると、外出先で何も出来ない状態になってしまいかねない。
まとめ
いろいろ書いたが、冒頭で書いたように、このコンセプトはネットワーク環境も含め、使えれば非常に便利。
次世代のリモート接続環境を試してみたい方は、このシステムの導入は検討に値する。
個人的には、複数のパソコンをリモート環境で使いたいが、それぞれ外出先からリモート接続するように設定するのは面倒。
Luiのサーバーから、他のパソコンを何らかの形でリモートコントロールできるようにしておけば、外出先からもLuiのサーバーに接続するだけで、家庭内の全てのパソコンを外出先から自由にコントロールできるようになる。
また、アナログ放送時代にDVDに焼いた様々な動画をHDDに保存し直しており、著作権保護でHDDに保存できない物を除き、ディスクの入れ替えなどをする必要もなく数百時間分以上の動画を見ることが出来るようにしている。
このデータ量は数テラバイトで、持ち運びは不可能だがこれについても、何らかの形でサーバーで見えるようにしておけば、インターネットが使えればいつでも視聴できるようになるだろう。
今のところ専用クライアントが必要だが、ネットワーク環境が充実すればその必要もなくなりそうだが、普通のノートパソコンでも、サーバーに接続できるようになれば便利だろう。
今でも、クライアント自体軽量なので、普通のノートパソコンと一緒に持ち運べるが、実際にやってみると、似たような物を2台も持ち運ぶのは非常に間抜けだ。
今後のネットワーク環境の充実と、Luiの様々な部分が成熟することで、より活用の幅が広がるのではないかと思う。
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超薄型軽量ノートPC? NEC Lui RNを試用(1)
[上倉 賢]