2004年くらいのスペックで十分な人は買い
性能だけ見ると、4年ほど前の物だが、そのくらい古いパソコンを現役で使っている方も多いと思う。
インターネットの利用やワープロなどの事務用途が多いと思うが、その頃のパソコンでメールの読み書きは十分すぎる性能があるし、ワープロや表計算ソフトも、ものすごく大きなデータでもなければ、少し古いパソコンで困ることはないだろう。
少し古いパソコンで困っておらず、それ以上の性能を求めず、液晶サイズが9型前後で1024×600などの解像度が問題ない小型の物を探しているのなら、低価格機種を購入しても損することはないだろう。
バッテリ駆動時間も、バッテリのサイズや機種にもよるが3時間程度から6時間前後となっており、これも2004年くらいのB5ノートと場合によっては同程度になる。
小型であるという特長を生かし、会社や自宅では大きめのノートパソコンやデスクトップパソコンを使う。出張や旅行などで持ち運ぶ時の物は性能は低くていいので、小さめで1kg前後とそれほど重くない製品を探している場合には、お買い得であると言えるだろう。
普通に使えるパソコンではない
少し古いパソコン程度の性能で、事務用途には十分の性能だが、今風に普通に使おうと思うと厳しいことが多い。
例えば、画面サイズが小さく解像度も低いので、画面に表示される情報量が少ない。
これをわかっていればいいが、よくわからず安いと言うだけで買うと、このあたりの使い勝手で後悔してしまう可能性がある。
また、普通に使うというのも、何が普通かは難しいが、例えばデジタルカメラのデータを取り込んでCDやDVDに焼いたりする場合、当然のことながらDVDドライブなどが必要になるが、ドライブがついていないので別途購入する必要がある。一般的には1万円前後の追加出費が必要だ。
既に別のパソコンを持っていれば、そちらにデータを移してという事が可能だが、音楽CDを取り込んでiPodなどに転送するにも光学ドライブは必須になるので、1台目のパソコンとして選ぶ場合は、機能が少ない低価格品を選ぶべきではない。
インターネットで例えばYouTubeは問題なく視聴できるが、ニコニコ動画の場合、もう少し高い性能が必要になる。とりあえず問題なく視聴は出来るが、もう少し高度な性能を必要とするサービスが登場した場合に、現在の低価格品では使えないことも考えられる。
実際、このクラスでVIAのC7を採用する製品もあるが、Atomよりパフォーマンスが落ちるため、既にニコニコ動画レベルでも厳しい製品がいくつかある。
ネットで動画なんか見ないと言う方もいると思うが、アドビのAIRやマイクロソフトのSilverlightを使わないと言い切れるだろうか。まだコンテンツも少ないが、将来はYouTubeのように一般化したコンテンツが登場する可能性があり、低価格品では動作不可能なケースも出てくるかもしれない。