有線LAN、USB 2.0ポートは3、外部CRT出力、SDHCカードスロット、ヘッドホン端子なども装備。 ACアダプタもコンパクト。 |
Eee PCはどんな人に向いているか
Eee PCを普通のノートパソコンとして使うのは、画面解像度の件もあり正直言ってつらい。5万円という価格が魅力と感じる方も多いだろうが、7万円程度で平均的なノートパソコンの新品が買える事を考えると、平均的な用途を目的にEee PCを選ぶのは避けた方がよい。
ただし、Eee PCの900gと同程度の小型軽量製品はどれも20万円程度と高価なので、持ち運び用のPCとして選ぶのは悪くないだろう。
また、機能が限られる点を逆手にとって、徹底的にカスタマイズして、使い勝手をよくするような遊び方も、最近は減ってきたPCをおもちゃのように使えるという点で面白い。
他にも、小学生くらいに使わせるPCに10万円以上の製品では高価すぎるが、ちょっとしたゲーム機のような価格帯のため、気軽に使わせる事の出来る製品としても活躍はしそうだ。
Eee PCを選ぶ際に注意したい点は、通常のASUS製ノートパソコンはグローバル保証で、どの国で購入した物でも故障時などのサポートを受けられるが、Eee PCに限ってはこのグローバル保証の対象になっていない。
海外版の方が安いということで、旅行時などに購入する方も多いと思うが、このあたりには注意したい。
ただし、ASUS製ノートパソコンでもハイエンド品にしか適用されていないZBD(ドット欠け時、液晶交換サービス)には対応している。
これからのEee PCシリーズにも期待
用途によっては使えるMIDのEee PCではあるが、2008年1月に行われたInternational CESで次期Eee PCの概要が公表されている。
画面サイズが大きくなり、CPUなども強化され、バッテリ駆動時間も延びるようだ。発売は2008年第二四半期(4から6月)ということで、近いうちに機能が強化された新機種が投入されそうだ。
日本発売から日がたっていないが、かなり人気で品不足ということなので、簡単には購入できない。予約などして確実に入手するのも悪くはないが、しばらく待って、より強化された製品を待つのもよいだろう。もちろん、その間は全く使えない。
MIDをうたう製品としてEee PCは初めて市場に出てきたものだが、今後はこのようなノートパソコンのような形状のMIDから、キーボードを無くしてタッチパネルを搭載した物など、さまざまなバリエーションのMIDやUMPCが続々と登場する予定だ。
無線接続環境が整うことでより使い勝手が向上するこれらの第一号製品としてみると、悪くない製品だけに、今後のラインナップ拡充にも期待が持てる。
今後登場するかもしれないMIDやUMPC |
[上倉 賢]