NECの個人向け2008年春モデルが発表になった。基本的に2007年秋冬モデルを引き継いでいるが、LaVie Lアドバンストタイプに新デザインモデルが加わり、各テレビ機能搭載モデルの機能が強化されるなど、スペックや使い勝手の向上が中心となっている。
LaVie Lアドバンストタイプ LL750/LG
従来と同じデザインのアドバンストタイプも継続して強化されているが、今回この新デザインモデルが追加された。
デザインの特徴となるのが、インモールド成形を採用し、デザイン製の高い筐体になっている点だろう。他社でも似たような技術を採用した製品はあるが、インモールド成形とは、筐体のプラスチックを加工する際に、筐体表面のデザインパターンを転写する方法で、通常の塗装よりも容易にさまざまなデザインや色の筐体を展開できるようになる。
今回の筐体では、微妙なグラデーションデザインが採用されている。ぱっと見ではわかりにくいデザインだが、単色のデザインよりも筐体が美しくみえる。
今後もこのシリーズや、他のシリーズで同じ技術を使うことで、よりデザイン製に優れた製品が登場することを期待したい。
機能面では、CPUやメモリ、HDD容量等が強化された従来と同じデザインのLL850/LG、LL800/LGはWebカメラ、HDMI端子が搭載されているが、今回の新デザインのLL750/LGでは省かれているなど、機能面で多少異なる。同じ名前でも、見た目も違えば、機能も異なるので購入時には注意したい。
そもそも、LaVie Lアドバンストタイプにデザインが異なる2タイプ存在するという状況が、今後どうなるのか気になるところだ。
LaVie シリーズの強化点
ほとんどのモデルで他社と同じように標準メモリが2GBになるなど、機能強化されているが、LaVie Lスタンダードタイプで面白いのが、Web直販モデルで人気だったカラーを店頭モデルでも選べるようにするなど、Web販売をマーケティングにも生かしている点だ。
NECは国内の他メーカーの中でもWeb販売によるカスタマイズにかなり力を入れているだけに、新しい機能をWeb販売で試すという手法を使い新機軸の製品にも期待したくなる。
今回の春モデルでデスクトップも含め共通した特徴なのが、テレビ機能の強化だ。もちろんこれはテレビ機能搭載モデルのみとなる。