アプリケーションソフトの互換性は?
Windows等の場合、OSのアップグレードインストールはトラブルを避けるためにもあまりおすすめしたくないが、筆者が使用した限り、Mac OS Xのアップグレードインストールは特に問題もなく終了した。アプリケーションソフトの互換性も特に問題ないようだ。
個人的に不安だったのがLeopard発売直前にジャストシステムから出たATOK 2007の問題だ。いくつかの現象を回避するためのアップデータは発売1ヶ月後の11月下旬に提供ということで、それまではATOK 2007は使えないと思ったが、普通に文字入力などで使用する範囲では、特に何も設定することなく問題なく使えている。
他のアプリケーションソフトも、AppleのApertureやAdobeのPhotoShopなどの市販のソフトから、Thunderbirdなどのソフトも含め特に問題なく使えるようだ。
使い込むと何らかの問題が発生するかもしれないが、OSをアップグレードした事によるトラブルというのはほとんど無いと思っても良さそうだ。
ただ、個人的に使っている中で、Last.fmのアプリケーションやHandBrakeではOSの問題かアプリケーションソフト自体の問題かわからないもののエラーが出たこともあった。Google Desktopは古いバージョンで問題があるなど、しばらくアップグレードしていないソフトなどがある場合は、事前に対応状況などを調べておくのがおすすめだ。
Apertureに関しては、Leopardインストール後の起動のタイミングで、データベースのアップデートなどが始まった。OSが変わったことと関係しているのかわからないが、動作は問題ないものの、使えるようになるまで時間がかかるアプリケーションソフトもあるようだ。
Leopardはこんな人にお勧め
これから販売されるMacはすべてLeopardであり、特に理由がない限り、最新のMacでLeopardを使うことでの不都合は全くないだろう。
問題は従来機種ユーザーだが、Intel Macのユーザーはより使いやすくなったLeopardへのアップグレードをおすすめしたい。
PowerPCなどの少し古いiBookやPowerBookも機種によるがLeopardを使用可能だ。このあたりの少々古い機種の場合、OSをアップグレードするのもいいかもしれないが、性能が数倍も異なりながらそこそこ安いIntel Macへの移行を考えてもいい頃だろう。
WindowsユーザーもBoot Campが正式サポートになるなど、アプリケーションソフトが動かなくなる問題はないだろう。各種エフェクトも使用していて気持ちよいが、なによりフォントが美しいのが良い。Windowsのフォントに不満の方はMacへ移行することをおすすめしたい。
Macの方がフォントが美しいということで評判になれば、日本語Windowsのフォントもなんとかなるだろうと勝手に期待したい。
Leopardに欲しいこんな周辺機器
データのバックアップは定期的に取っている方も多いと思うが、新しく加わったTime Machineは自動的にバックアップを取るので、Macユーザー全員におすすめしたいソフトだ。
この機能を使うのにおすすめなのが外付けHDD。MacBookやMacBook ProのHDDは100GB前後が多いと思うが、少なくともこの程度の容量の外付けHDDは欲しい。200GB前後のHDDでも2万円程度とそれほど高くないので、データを安全に使える安心感を買うと思い、予算が許す限りの少し大きめのHDDを購入するのがよいだろう。
今はHDDが現実的だが、将来USBメモリなどがより大容量に安くなるのは確実。ユーザー領域だけでもフラッシュメモリで場所を取らずにいつでもバックアップというのも現実になるかもしれない。(その頃には、ネットワーク越しのバックアップも出来るようになっているかも)
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[上倉 賢]