
理解できない最新トレンドや若者の価値観を「嫌い」と切り捨てていませんか? 時代の変化を拒絶すると、運気が停滞してしまう可能性も。
李家幽竹さんの著書『教養としての風水』では、古代から続く風水学の思想について詳しく解説しています。現代を生きる私たちにとって新鮮な学びとなる一冊です。
今回は本書より一部を抜粋し、新しい時代がもたらす運の変化について解説します。今の時代へ目を向けて、人生に新しい風を吹き込みましょう。
「昔はよかった」と思ったら、運が止まり始めている
年齢を重ねていくと、誰でも一度くらいは「昔はよかった」と思うことがあるのではないでしょうか。昔の音楽のほうがよかった。昔のファッションのほうが好きだった。昔の人間関係のほうが温かかった。昔の働き方のほうがわかりやすかった。
そう感じること自体は、決して悪いことではありません。過去には自分が生きてきた時間があり、大切な思い出や経験があります。問題なのは、「昔はよかった」のあとに、「だから今はよくない」「だから今の子はダメだ」と続いてしまうことです。
私たちは今、古い時代から新しい時代へと気が切り替わる「遷移期」を生きています。遷移期には、それまで当たり前だった価値観や常識が大きく変わります。
仕事の仕方も変わる。お金の使い方も変わる。人とのつながり方も変わる。新しい技術が生まれ、言葉やファッション、コミュニケーションの方法まで変わっていきます。当然、その中には自分には理解できないものも出てきます。たとえばAIです。
「よくわからないから使わない」
「そんなものは必要ない」
「今までのやり方で十分」
そう思う人もいるでしょう。もちろん、誰もがAIを使いこなさなければならないという話ではありません。大切なのは、使うか使わないかを決める前に、まず「今、世の中で何が起きているのか」を知ろうとすることなのです。
これはAIだけに限ったことではありません。新しいサービス、新しい働き方、新しいファッション、若い世代の価値観。自分には必要ないと思うものでも、きちんと向き合い、なぜそれが支持されているのかを考えてみる。それだけでも、自分の中にそれまでなかった「新しい気」が入ってきます。
反対に、「自分には関係ない」「理解できないから嫌い」と最初から扉を閉じてしまえば、新しい気が入ってくる扉まで、自分で閉ざしてしまうことになります。
時代そのものが、新しい運気を生み出す
風水では、運は変化から生まれると考えます。だとすれば、変化している時代そのものが、新しい運気を生み出す大きな環境でもあるのです。
その環境を拒絶し、過去の価値観だけで生きようとすることは、せっかく目の前に生まれている新しい気を、自分から遠ざけることになります。
自分が知っていることだけ。自分が好きなものだけ。自分と同じ考え方をする人だけ。自分が安心できる情報だけ。それだけを良しとして囲まれていると、知らないうちに自分の世界は小さな「村」のようになっていきます。
その村の中にいる限り、自分は快適です。周りも同じことを考えているので、何も問題は起こりません。けれども、その村の外では、時代はどんどん変わっていきます。そして、いざ外へ出たときには、いつの間にかまるで「江戸時代の人が現代にタイムスリップしてきた」ような存在になってしまうかもしれません。そんな映画がありましたね(笑)。
そうならないためにも、自分の世界だけで世の中を判断しないことが大切なのです。若い人と話してみる。知らない分野の本を読んでみる。新しい技術に触れてみる。自分とは違う価値観を持つ人の考えを聞いてみる。
そこで、「やっぱり自分には必要ない」と判断するのなら、それでもいいのです。知らずに拒絶することと、知ったうえで選ばないことは、まったく違います。
風水で大切なのは、新しいものに何でも飛びつくことではありません。時代の気を知り、その中から自分に必要なものを選び取ることなのです。
時代は戻ってはくれない
古いものの中にも、残すべき大切なものはたくさんあります。むしろ、時代が大きく変わるときほど、何を変え、何を残すのかを判断することが必要です。ですが、その判断は「今」を知らなければできません。過去だけを見つめて、「昔はよかった」と言っていても、時代は戻ってはくれないのです。
遷移期の今は、昨日まで運を生んでいたものが、明日も同じように運を生むとは限りません。だからこそ、自分の知識も、価値観も、感覚も、少しずつアップデートしていく必要があるのです。
過去を大切にすることと、過去にとどまることは違います。昔から持っているよいものは残しながら、新しい時代の気にも目を向ける。その柔軟さから、新しい運気は生まれるのです。
「昔はよかった」と思ったときこそ、一度、今の時代へ目を向けてみてください。そこには、自分がまだ知らない新しい気があり、そこから新しい運が生まれてくるかもしれないのです。
著者:李家幽竹(風水師)
「大風水師」の称号を持つ日本唯一の風水師。韓国・李王朝の王族の血縁をつなぎ、代々王家のための風水の知識を継承する家系に生まれる。その後継者として3歳で修行を始め、伝統的な風水理念と哲学に、モダンな感性を組み合わせた独自の風水論で、多くの支持を受けている。これまで出版した書籍は300冊以上、累計は1000万部を超え、世界12カ国以上の国で翻訳・出版されている。公式サイト<https://yuchiku.com/>







