定期預金にお金を預けたときは、満期後の扱いを確認していても、数年たつとすっかり忘れてしまうことがあります。70歳のS子さんもその一人。
最近になり、数年前に預けた200万円の定期預金が満期を迎えることに気付きました。「満期になったら、どうなるんだろう?」と調べてみると、満期後にはいくつかの選択肢があることが分かりました。今回は、定期預金が満期になった際の選択肢や、新たな預け先についての体験談をご紹介します。

定期預金が満期になった。でも、お金はどうなる?
S子さんは、満期になった定期預金のお金をすぐに使う予定はありません。以前預けたときは金利が低かったため、今回も特に利息には期待していませんでした。
「満期になったんだ。ふーん」最初は、それくらいの感覚だったそうです。
ところが調べてみると、定期預金の金利は以前より上がっています。そこで、「せっかくなら、今の金利で預け直したほうがいいのでは?」と考えるようになりました。
まず確認したのが、満期を迎えた後のお金の扱いです。定期預金は、商品によって満期後の取り扱いが異なります。代表的なのが次の3つです。
・元利継続:元金と利息を合わせて、再び定期預金に預ける
・元金継続:元金だけを再び定期預金に預け、利息は普通預金などで受け取る
・自動解約:元金と利息を普通預金などに入金する
今回、S子さんの定期預金は「自動解約」の設定になっているため、満期を迎えると元金と利息が普通預金に入金されます。「満期になったら、自動的に終わると思っていたけど、そうならない場合もあるんだ」。S子さんは、満期後の扱いを確認することも大切だと知りました。
S子さんが考えた「このお金、いつ使う?」
満期になった定期預金の200万円は、今のところ使う予定がありません。ただ、「10年先まで絶対に使わない」と言い切れるほどでもありません。
「全てのお金を長期間固定するのは不安。でも、全部を普通預金に置いておくのももったいない」。そこでS子さんが考えたのが、預入期間を分ける方法です。例えば、200万円のうち、
・100万円は6カ月もの
・100万円は5年もの
というように、預ける期間を分けてはどうかと。
預け先としては、イオンをよく利用するのでイオン銀行に。100万円ずつ預けた場合の利息は次のとおりです。
●イオン銀行の定期預金
【スーパー定期・6カ月もの】
・金利:0.81%・単利型(2026年9月時点)
・預入金額:1万円以上300万円未満
・条件など:300万円以上預ける場合は「スーパー定期300」となり、現時点では同じ金利を適用
・100万円を6カ月預けた場合の税引き後の受取利息:約3227円
利息には20.315%の税金がかかります。
【スーパー定期・5年もの】
・金利:1.61%・複利型(2026年9月時点)
・預入金額:1万円以上300万円未満
・条件など:300万円以上預ける場合は「スーパー定期300」となり、現時点では同じ金利を適用
・100万円を5年間預けた場合の税引き後の受取利息:約6万6522円
利息には20.315%の税金がかかります。
そこでS子さんは、200万円を1つの定期預金にまとめて長期間預けるのではなく、使う可能性と金利の両方を考えて、預ける期間を分けることにしました。100万円は6カ月ものにして、半年後にその時点の金利や自分の予定を見直す。もう100万円は、当面使う予定がないので5年ものにする。
こうすれば、全てのお金を長期間固定することなく、一部は比較的短い期間で見直せます。もちろん、定期預金の金利は今後変わる可能性があります。また、満期時には「そのまま継続するか」「ほかの金融機関に預け替えるか」「普通預金に戻すか」を改めて考える必要があります。
満期は「預け替えのチャンス」と考える
以前であれば、定期預金が満期になっても、「満期になったんだ」と確認するだけ。他の銀行の金利を確認することなく、同じ銀行で定期預金に預ける手続きをしていました。でも、現在の金利水準を調べてみると、以前より有利な商品が見つかることもあります。
「満期のお知らせが来たら、そのまま継続するのではなく、一度立ち止まって考えることにしよう」。S子さんはそう決めました。
定期預金が満期になるときは、以前の金利と現在の金利を比べ、そのお金をいつ使うのかも考える。満期は、預け先や預ける期間を見直すチャンスといえるでしょう。







