
老後や生活費の不安から、毎日ネットやYouTubeで投資情報を検索していませんか? しかし、有名な投資家の情報をすべて取り入れてもうまくはいかないもの。
ナスダッ子さんの著書『専業主婦、株式投資で4億円。』では、投資未経験からの成功までの道のりを解説しています。今回は本書から一部を抜粋し、情報の取捨選択の大切さについてお伝えします。
知識や情報をやみくもに仕入れるのではなく、上手に「部分利用」する方法を学んでいきましょう。
ただ情報量を増やすだけでは混乱しかない
いろいろな人を追いかけていくと、その人たちは性格もスタイルも、前提となる投資期間も多種多様であるということに気づいてゆくと思います。短期か長期か、守備型か攻め型か、リスク許容度をどのくらいに設定しているかがそれぞれ違うわけです。それらの情報をすべてとっていたら混乱するだけです。
でも多くの人はそこに気づかず、「有名な発信者の意見は無視できない」となって、ブレまくるのです。株は最終的に上がるか下がるかの白黒ですが、「あの人は上がると言った」「でもこの人は悲観している」で揺れ動いてしまいます。
特に、目にした情報の8割悲観、2割楽観だとしたら、みんな悲観のほうに流されてしまいます。そしてほとんどの場合、悲観論のほうがインパクトが強い。そう見えるのは、そもそも自分の中に不安があるから、SNSを見ているという前提があるからです。
それをやってはダメなのです。早い段階でそれに気づいてほしい。
私も最初の数カ月は、さまざまな発言者のタイプを見極めるのに時間を費やしました。でも、自分の投資手法に合わない人の情報はどんどん切っていきました。
それができないと、永遠に「一生懸命勉強しているのに、本質を理解できていない人」になってしまいます。常に揺れてるし、ブレているわけです。
売り買いの根拠を記録する
さらには、これは大事なことですが、自分は何を根拠にその株をそのときに買ったのか、あるいは売ったのかを記録しておくということです。その上で経験を積み重ね、失敗を反省してその敗因を自覚し、次に生かしていかないと、やったことが無駄になってしまいかねないんです。
○○さんのマネとか、○○さんが言ったからといって、やっている限りは成長しません。発信者のタイプを見極め、わかった上でマネをした後に、そのやり方を自分のものとして習得し、自分流にアレンジしていれば問題ないのです。失敗したり、成功したりした理由を自分で理解できるようになればいい。マネをするのはあくまでも部分利用に留めるということです。
投資判断のたびに人の言葉に振り回されてしまう。「え、そんな人いるの?」とこれを読んで思うかもしれませんが、私の肌感覚では、多少の濃淡の違いはあれど、7割ぐらいの方がこのように「成功している投資家の妄信」をしているように見えます。
縁あって知り合った人からの相談に乗っているときに、こういった話をするとほとんどの人が、「えー! 目から鱗」とかその場では言ってくださるんですが、すぐに元に戻ってしまっています。
結局、それだけ社会には投資情報があふれ、その結論だけが独り歩きしてしまっているということなのですね。とても残念です。
自分の投資スタンスに合わせた検証
発信者から判断結果だけを聞いて、得するところだけをもらおうとしている人は、いつまでも自分で銘柄選びができないし、選んだとしても下がったときに待てません。大勢の発信者の言葉を聞いても良いけれど、聞くなら銘柄選びの根拠だけを聞きましょう。
そして必ずその根拠になった一次情報を確認し、自分の投資スタンスに合うかどうかを検証してから取り入れましょう。そして出口戦略は自分で考えましょう。
そうすればその経験も次に生きますし、もしマイナスに終わっても、その原因を発信者のせいにするような愚かな思考にはならなくてすみます。
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著者:ナスダッ子(専業投資家)
60代主婦。約30年間の専業主婦生活から夫のリタイアを機に専業投資家に転向。「ナスダッ子」は、SNS発信のためにつけた名前。個別株に特化して約4億円の資産を運用中。長期投資は対面証券を、短期投資はネット証券を利用。株式投資で得た資金をもとに、10代のころからの夢だった青山でファッションビジネス「青山グラデーション」を起業。






