感染症

Q. 「公衆トイレのウォシュレットは感染症リスクが高く危険」って本当ですか?

【医師が回答】「公衆トイレのウォシュレットは不衛生で、感染症リスクが高い」と思っている方は少なくないかもしれません。基本的に大きな感染リスクの心配はありませんが、意外な落とし穴も……。注意点を解説します。(※画像:Shutterstock.com)

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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Q. 「公衆トイレのウォシュレットを使うのは危険」って本当ですか?

公衆トイレ
きれいに見える公衆トイレ。実際、感染症リスクはないの?

Q. 「公衆トイレのウォシュレットは不衛生で、感染症にかかるリスクが高い気がしています。実際に、公衆トイレを介した感染症は多いのでしょうか? 家では必ずウォシュレットを使っているのですが、外でも使って大丈夫なのか気になっています」

A. 大きな感染リスクはありませんが、「使い過ぎ」には注意が必要です

一般的に「ウォシュレット」と呼ばれることが多い「温水洗浄便座」ですが、公衆トイレであっても正しく使えば特に大きな危険はないとされています。感染症になるリスクを心配される方は多いようですが、一般的な健康な方が普通に使用する限り、重大な感染につながるといった報告は上がっていません。もし重大な感染症リスクや、感染拡大の大きな原因になる可能性があれば、ここまで広く一般に普及しなかったでしょう。

ただし、下痢などで便に病原体が含まれている場合、洗浄時や排泄物を流す際の水しぶきによって、周囲に病原体が飛散する可能性はあります。これは温水洗浄便座かどうかに限りません。多くの人が同じ空間を使う以上、日常生活の中で避けることが難しいリスクの1つです。

洗浄機能の衛生面については、トイレットペーパーだけで拭くよりも肛門周辺を清潔に保てます。衛生面が気になる方にこそおすすめといえます。

実は多くの人が知らない注意すべき点は、「使い過ぎによるリスク」です。トイレに行くたびに使用している人は、水圧が強過ぎたり、長時間洗浄したりする癖が付いていませんか? 使い過ぎは皮膚のバリアが壊れ、かゆみやただれなどの「温水洗浄便座症候群」と呼ばれる皮膚トラブルを引き起こす原因になることがあります。

安全に使用するためには、以下のポイントを心掛けましょう。

  • 弱めの水圧で5~10秒程度の洗浄にとどめる
  • 使用後はペーパーでしっかり水分を拭き取る
  • 皮膚が弱い方や抵抗力が低い方は、自身の体質・体調にあわせて使用を控える

公衆トイレのウォシュレットに必要以上に怖さを感じることはありません。適切な使い方をすることが大切です。過度に不安がらず、ご自身の体質や体調に合った使い方を意識してみてください。

さらに詳しく知りたい方は、「温水洗浄便座は使わない方がいい? 感染リスクと使い過ぎによるトラブルを防ぐ正しい使い方」をあわせてご覧ください。

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