節約

網戸にしているのになぜ!? 虫が侵入する「盲点」と今すぐできる「対策」

網戸を閉めているのに、部屋の中に小さな虫が飛んでいたという経験はありませんか? 今回は、網戸の正しい使い方や盲点となる侵入経路、室内での虫の発生原因を徹底解説! 今すぐ実践できて、部屋の虫トラブルをスッキリ解決する方法をまとめました。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

食育指導士

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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家の中に虫が入る盲点を排除

「しっかり網戸を閉めているはずなのに、気がつくと部屋の中に蚊や小さな虫が飛んでいる……」そんな経験はありませんか?

実は、網戸を閉めていても、私たちのちょっとした習慣や家の構造の「盲点」によって、虫たちはやすやすと室内に侵入してしまいます。さらに、外から入るだけでなく、家の中の環境が原因で虫が「発生」しているケースも少なくありません。

今回は、虫がどこから入ってくるのかという「侵入経路」と、家の中で虫を湧かせてしまう「発生原因」、そして今日からできる具体的な解決策をご紹介します。

どこから入ってくる? 網戸をすり抜ける「4つの侵入経路」

まずは、外からの侵入を防ぐためのチェックポイントです。「網戸にしているから大丈夫」という油断が、虫の侵入を許す最大の原因になっています。

1.網戸を開ける際のガラス窓の「左右」の重要さ

網戸の左右
網戸は右側

多くの人が見落としがちなのが、「網戸とガラス窓の位置関係」です。実は、引き違い窓(左右に動く一般的な窓)において、網戸を「左側」に寄せてガラス窓を半開きにすると、構造上、虫が通れるほどの大きなすき間が必ずできてしまいます。

網戸は「右側」に寄せ、右側のガラス窓を開けるのが正解です。網戸を右側にぴったり合わせると、窓をどれだけ開けても、ガラス窓のフレームと網戸のフレームが重なり合うため、すき間が生まれません。風を通すために窓を半開きにする際は、「必ず網戸は右側」と覚えておきましょう。

2.網戸自体の「すき間」や「劣化」
網戸を正しい位置にセットしていても、経年劣化によってすき間ができることがあります。

  • モヘアの摩耗:

    網戸の縁には、窓とのすき間を埋めるための「モヘア」と呼ばれるふさふさした毛がついています。これが古くなって擦り切れると、わずかなすき間から蚊やコバエが侵入します。

  • 網目の粗さ:

    古い網戸は網目が粗い(18メッシュなど)場合があり、これだと体長1~2mmの小さなチョウバエやヌカカなどは簡単に通り抜けてしまいます。気になる場合は、より網目の細かい「24メッシュ」や「30メッシュ」に張り替えるのがおすすめです。

  • 小さな破れ:

    網戸に小さな穴やほつれがないか、定期的につつきながらチェックしましょう。

網戸の穴
意外とある網戸の穴

3.玄関を開ける時間が長い
「せっかく網戸で侵入を防いでいるのに、玄関から堂々と入られていた」というケースも非常に多いです。荷物の搬入や家族の送り迎えなどで玄関ドアを開けっ放しにする時間が長いと、その一瞬で何匹もの虫が室内に入り込みます。

特に夜間は、玄関灯の明かりに誘われて虫がドア付近に集まりやすいため、出入りはできるだけ素早く行いましょう。また、玄関の外側につり下げタイプの虫よけ剤を設置したり、ドアを開ける前に周囲を一度手で払う習慣をつけたりすると効果的です。

4.エアコン室外機のドレンホース
意外な盲点が、エアコンの室外機から伸びている「ドレンホース(排水ホース)」です。 このホースは室内機(エアコン本体)と直接つながっており、常に水気があって薄暗いため、虫にとっては格好の侵入ルートになります。ここを登ったカナブンやゴキブリ、コバエが、エアコンの吹き出し口からポロッと出てくる恐怖のメカニズムです。

100円ショップなどで売られている「ドレンホースキャップ」や「ストッキングネット」をホースの先端にかぶせて輪ゴムで固定しましょう。これだけで大きな虫の侵入を完全にシャットアウトできます。

実は外からじゃない? 家の中に虫が発生する「3つの原因」

「窓も玄関も完璧に対策しているのに、まだ虫がいる!」という場合、それは外からの侵入ではなく、家の中で虫が孵化・発生している可能性が高いです。虫が好む「エサ」と「水分」が集まる場所をチェックしましょう。

1.浴室の排水口に毛やあかがたまっている
浴室の排水口は、チョウバエという小さな黒い虫の温床になりやすい場所です。チョウバエの幼虫は、排水口の裏側やヘアキャッチャーにへばりついた「髪の毛」「皮脂汚れ」「石けんカス(いわゆるヌメり)」を食べて育ちます。

週に一度はヘアキャッチャーのゴミを捨て、古い歯ブラシなどでヌメりをこすり落としましょう。仕上げに60度程度のお湯(熱すぎると配管を傷めるので注意)を流すか、市販のカビ取り剤・パイプクリーナーを使って奥まで殺菌・洗浄するのが効果的です。

2.傷んだ食材が置いてある
キッチンやダイニングに、常温で放置された果物や野菜はありませんか? 特に夏場、バナナやキウイ、タマネギなどが熟して少し傷み始めると、その甘酸っぱい発酵臭に引き寄せられて、どこからともなくショウジョウバエが集まります。彼らは非常に嗅覚が鋭く、わずかな傷みも見逃しません。

食材はできるだけ常温放置せず、冷蔵庫や密閉容器に保管しましょう。

3.生ゴミをすぐに捨てていない
キッチンの三角コーナーやゴミ箱に、生ゴミをそのまま放置するのは厳禁です。水分を含んだ生ゴミは数日で強烈な悪臭を放ち、コバエの格好の産卵場所になります。コバエは卵から成虫になるまでわずか10日前後のため、放置すると爆発的に増えてしまいます。

生ゴミは水気をしっかりと切った後、新聞紙に包むか、防臭機能のある小さな袋に入れて口をきつく縛ってからゴミ箱へ捨てましょう。ゴミ箱自体もふたつきのものを選ぶのが鉄則です。

まだある! 見落としがちな「その他の理由」

上記以外にも、日常の暮らしの中に虫を呼び寄せる原因が隠れています。

1.ベランダの植木鉢の「受け皿」
ベランダで植物を育てている人は、植木鉢の「受け皿」に水がたまったままになっていないか確認してください。わずかなたまり水でも、蚊が卵を産みつけてボウフラ(蚊の幼虫)が発生します。水やりをした後は、受け皿の水をこまめに捨てるようにしましょう。

2.部屋の照明(LEDへの切り替えがカギ)
夜間、窓際に虫が集まるのは、照明から出る「紫外線」に引き寄せられているからです。従来の蛍光灯は多くの紫外線を出すため虫が集まりやすいですが、現在の主流である「LED照明」は紫外線をごくわずかしか出しません。もし、まだ蛍光灯の照明や玄関灯があれば、LEDに交換するだけで夜間に寄ってくる虫の数を劇的に減らすことができます

3.洗濯物にくっついてくる
白い服や、柔軟剤の甘い香りに誘われて、ベランダに干した洗濯物にカメムシや蜂、小さな虫がつくことがあり、それに気づかずに取り込むことで、室内に虫を招き入れてしまいます。洗濯物を取り込む際は、パンパンとよく叩いてから室内に入れる習慣をつけましょう。

今回ご紹介したように、網戸をしているのに虫が入ってくる謎の多くは、「網戸を左側にしていたことによるすき間」「ドレンホース」、そして「水回り・生ゴミの放置」にあります。

まずは今日から、網戸を「右側」にセットすることを確認してください。そして、排水口やキッチンの生ゴミをこまめにケアすれば、不快な虫との遭遇率は格段に下がります。どれも特別な道具を使わずに、今すぐ始められる対策ばかりです。住まいの弱点をしっかりふさいで、清潔で心地よい毎日を手に入れましょう!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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