相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。
実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、2026年3月22日に回答のあった、大阪府在住73歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

ペンネーム:birdさん
年齢・性別:73歳・男性
同居家族構成:本人、妻(70歳)
住居形態:賃貸併用住宅(建物の一部に賃貸部分を組み込んだ住宅)
居住地:大阪府
リタイア前の職業:公務員
リタイア前の年収:800万円
現在の現預金:100万円、リスク資産:1300万円
これまでの年金加入期間:厚生年金432カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万4500円
老齢厚生年金(厚生年金):13万1700円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
そのほか(企業年金や個人年金保険など):企業年金1400円
年金以外の収入:給与収入8万円、不動産収益800万円(年額)
配偶者の年金や収入:年金70万円(年額)
支出:35万円
「家賃収入で暮らしていけるから老後資金はちょうどいい」
現在、預貯金100万円、リスク資産1300万円を保有しているというbirdさん。
自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由については、「30代後半から不動産投資を始め、最終的には親が建てたアパートを引き継ぎました。63歳でそのアパートを建て替え、現在はそこからの家賃と、他に所有している区分マンションの家賃収入で暮らしていけるから」と話しています。
「現役の時からもっと投資をやっておけばよかった」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。
「30代後半から不動産投資を始めたのと、毎月一定額の貯金をして」備えてきたと言います。
現在については、「想定していた目標額には達していないが、不動産投資を通じて日常生活に必要な収入を得ているので、問題はないと考えている」とコメント。
一方で、「強いて言えば、現役の時から投資をやっておけばよかったかなと思う。遅ればせながら、69歳からNISAでオルカンとS&P500への投資を続けている」とも語っています。
「収支がかなり黒字なので非常に満足」
今の生活の満足度については、「非常に満足している」と回答。
その理由として、「アパートのローンなどの借金もまだ残っているが、年金と合わせてキャッシュフローがかなり黒字なので、海外も含めて年数回の旅行も楽しめているし、充実した生活を送れている」からと語ります。
最後に、老後資金に不安を抱えている現役世代に向けて、「早いうちから金融リテラシーを身につけて、貯金だけではなく、投資にも取り組んだ方がよい」とアドバイスされていました。
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