不動産投資は思ったより身近な存在
不動産投資というと、家賃収入を得るためにマンションを購入したり、アパート経営を始めたりするイメージがあるかもしれません。しかし、そうした投資には多額の資金が必要なうえ、入居者対応や建物管理などの手間も発生します。そのため、「不動産投資に興味はあるものの、ハードルが高い」と感じる人も少なくありません。

そのような人にとって選択肢となるのが、J-REIT(不動産投資信託)です。J-REITは投資家から集めた資金を使って不動産を運用する仕組みです。個人投資家は証券口座を通じて購入するだけで、オフィスビルや住宅、商業施設などへ投資することができます。物件の管理や運営は専門会社が行うため、自ら不動産を管理する必要もありません。
新NISA(少額投資非課税制度)をきっかけに投資を始めた人のなかには、「株は買ってみたけれど、不動産投資はまだよく分からない」という人もいるでしょう。J-REITは個別株を購入する感覚に近い形で不動産へ投資でき、比較的少額から始められることも特徴です。もちろん価格は変動しますが、まずは少額で値動きや分配金の仕組みを知る。そのような入り口としてJ-REITを活用する方法もあるでしょう。
今回は比較的購入しやすい価格帯の銘柄を紹介します。※投資金額と利回りは2026年6月5日時点。
いちごオフィスリート投資法人<8975>/最低投資金額8万4100円、利回り5.40%
いちごオフィスリート投資法人<8975>は、東京都心部を中心とした中規模オフィスビルへ投資するJ-REITです。大型オフィスビル中心のREITと比べると知名度は高くないかもしれませんが、中規模物件を数多く保有することで分散効果を高めています。
オフィス市場は景気動向の影響を受けることがありますが、企業活動に欠かせない不動産へ投資しているという分かりやすさがあります。購入金額も比較的抑えられているため、「まずはREITを体験してみたい」という人にとって検討しやすい銘柄といえるでしょう。
マリモ地方創生リート投資法人<3470>/最低投資金額10万7000円、利回り6.54%
マリモ地方創生リート投資法人<3470>は、地方都市の住宅や商業施設、ホテルなどへ投資するREITです。東京一極集中とは異なる視点で運用を行っている点が特徴です。
地方というと成長イメージを持ちにくいかもしれませんが、地域ごとに異なる需要が存在します。同投資法人はそうした地方資産に着目し、収益機会を探っています。地方創生というテーマに興味がある人にとっては分かりやすい銘柄です。都心部中心のREITとは違った値動きや収益構造を持つことも特徴です。
サムティ・レジデンシャル投資法人<3459>/最低投資金額9万5500円、利回り5.44%
サムティ・レジデンシャル投資法人<3459>は、住宅を中心に運用するREITです。住まいは景気が変動しても一定の需要が期待される分野であり、J-REIT市場でも住宅系は独自の特徴を持っています。
同投資法人は全国の賃貸住宅へ投資しており、オフィスやホテルとは異なる収益源を持っています。住宅は生活に欠かせないインフラであるため、不動産のなかでも比較的イメージしやすい投資対象です。
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