利回り5%超えは魅力的。でも数字だけで選んで大丈夫?
銀行預金の金利が少しずつ上昇してきたとはいえ、依然として高い利回りを求める投資家は多くいます。そんななかで目に留まりやすいのがJ-REIT(不動産投資信託)の分配金利回りです。

J-REITはオフィスビルや商業施設、物流施設、ホテルなどの不動産から得られる賃料収入を投資家へ分配する仕組みです。上場しているため株式と同じように売買できることも特徴で、「不動産投資に興味はあるけれど、マンションを購入するのはハードルが高い」と感じる人からも注目されています。
実際にJ-REIT市場を見ると、分配金利回りが5%を超える銘柄も珍しくありません。日本株の配当利回りと比較しても高い水準であり、定期的な収入を重視する投資家には魅力的に映るでしょう。
ただし、利回りだけを見て投資判断をするのは避けたいところです。同じ5%でも、その背景は銘柄によって異なります。保有する不動産の内容や財務状況、今後の収益見通しなどによって評価は変わります。
例えば、物流施設を中心に保有しているREITとホテル中心のREITでは収益構造が異なります。物流施設は比較的長期契約が多い一方、ホテルは観光需要の影響を受けやすい特徴があります。
高い利回りは確かに魅力ですが、「なぜその利回りなのか」を考えることも大切です。今回は分配金に注目しながら、特徴の異なる3銘柄を紹介します。※利回りは2026年6月5日時点。
スターアジア不動産投資法人<3468>/利回り6.16%
スターアジア不動産投資法人<3468>はオフィスや物流施設、商業施設など幅広い不動産へ投資する総合型REITです。特定分野に偏らない分散されたポートフォリオが特徴で、J-REITのなかでも比較的高い分配金利回りで知られています。
REIT投資では利回りばかりに目が向きがちですが、同投資法人は複数の用途の不動産を保有している点も特徴です。「まずはREITを知りたい」という人にとっては、総合型REITの代表例として参考になる銘柄でしょう。
CREロジスティクスファンド投資法人<3487>/利回り5.45%
CREロジスティクスファンド投資法人<3487>は、物流施設を中心に運用するREITです。ネット通販市場の拡大を背景に、物流施設への需要は高い水準で推移しています。
物流施設は比較的長期契約が多い傾向にあり、安定した賃料収入につながることがあります。高い利回りに加え、EC市場の成長という最近話題のテーマにも投資できる点が特徴です。
いちごホテルリート投資法人<3463>/利回り6.35%
いちごホテルリート投資法人<3463>は、ホテルを中心に運用するREITです。訪日外国人観光客の増加や国内旅行需要の回復など、観光市場の動向が収益に影響します。
ホテル系REITは景気や旅行需要の影響を受けやすい一方、観光需要が拡大する局面では収益改善が期待されることもあります。利回りだけでなく、インバウンドという最近話題のテーマに注目する投資家からも関心を集めています。
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