資産運用

個人向け国債にも関係ある?金利上昇で債券価格が下がる仕組み

「金利が上がると債券価格は下がる」とよく言われます。しかし、なぜそうなるのか分かりにくい人も多いでしょう。今回は、初心者向けに債券価格と金利の関係をできるだけ簡単に解説します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2026年よりIRコンサルティングを手掛けるU's企画に参画。

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金利が上昇すると債券価格は下がるの?

金利上昇局面になると、「債券価格は下がる」という話を耳にします。しかし、初めて聞く人にとっては少し分かりにくいかもしれません。

金利が上昇すると債券価格は下がる?(画像:PIXTA)
金利が上昇すると債券価格は下がる?(画像:PIXTA)

例えば、年1%の利息がもらえる債券を持っているとします。その後、市場で年2%の利息がもらえる新しい債券が発行されたらどうなるでしょうか。投資家はより高い利息がもらえる新しい債券を選びたくなります。その結果、古い債券の人気は下がります。人気が下がれば価格も下がります。これが「金利が上がると債券価格が下がる」と言われる理由です。

逆に、市場金利が低下すると、以前発行された高金利の債券の価値は高まります。そのため債券価格は上昇しやすくなります。

債券を組み入れた投資信託だとどうなる?

ただし、満期まで保有する場合は話が少し異なります。発行体(債券を発行する団体)が破綻しなければ、満期時に元本が戻るため、途中の価格変動を気にする必要は比較的小さくなります。

例えば、個人向け国債を購入した場合、日々の価格変動を意識する場面はそれほど多くありません。一方で、債券を組み入れた投資信託の場合は、保有している債券価格の変動が基準価額に反映されるため、金利上昇局面では値下がりすることがあります。「債券は安全」と思われがちですが、商品によって値動きの特徴は異なる点を理解しておきたいところです。

また、一般的に満期までの期間が長い債券ほど、金利変動による価格への影響が大きくなる傾向にあります。そのため、金利上昇が続く局面では、長期債よりも比較的期間の短い債券に注目する投資家もいます。

債券投資では、「利息」と「価格変動」の両方を理解することが重要です。特に金利上昇局面では、債券価格が下がる可能性を知っておくことで、慌てずに投資判断ができるようになります。金利と価格の関係を知っておくことは、国債や社債、債券型投資信託を選ぶ際の基本知識といえるでしょう。

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