北アルプス乗鞍岳の東麓・標高1400mの山の中に鎌倉時代に開けたという古い由緒ある「白骨(しらほね)温泉」がある。

春は新緑・夏は深緑・秋は紅葉が美しい木々に囲まれた自然の豊かなこの山里は、冬は雪が積もり、五月末まで残っているという。

進入路となる三本の林道は、二本は冬は通行止めとなり、乗鞍高原から迂回する道も昨年のように雪崩で道が閉ざされ、陸の孤島とになった事もある隠れ里である。

この白骨温泉に、白樺林に囲まれた秘湯と呼ぶに相応しい古い民家を移築したという一軒の温泉宿がある。

「小梨の湯 笹屋」と呼ぶこの宿は、創業20年というから白骨温泉では比較的新しい旅館であるが、客室9室というこぢんまりとした規模なので、ゆとりのあるくつろぎが味わえ、さりげない心配りの行き届いた気持ちの良い宿なのである。

宿泊日を平日にしてもなかなか予約が取れない。電話をすると一室だけ空いているとのことで予約が取れて、宿泊することができた。宿の休憩室でたまたま出会った夫婦連れの方は、3回目に宿泊が叶ったという。宿泊したら次の予約をしていく客も多いというほどリピーターの多い、人気の宿なのである。

日本秘湯を守る会」の提灯のかかった玄関を入ると香の焚く匂いが漂う。客室は特別室三つを含め二階にある。宿泊料は一泊二食付きで15,000~。料金は部屋からの眺めにより異なるが、宿泊料金が違っても食事は一緒だという。

・制作:04/03/24・更新:07/01/25