株で月5万円を稼ぐには、いくらの元手が必要なのでしょうか。金融文筆家でAll Aboutマネーガイドの田代昌之さんに、株で月5万円を目指すのに必要な資金と、投資の考え方について教えてもらいました。
月5万円に必要な元手は、想像以上に大きい?
「株で毎月5万円稼ぎたい」と考えたことがある人は多いでしょう。月5万円ということは、年間では60万円です。もっとも、実際の株式投資では毎月一定額の利益が安定して入るわけではなく、年間を通じて60万円相当の利益を目指すイメージになります。
例えば、年5%で安定運用できたと仮定すると、必要な元手は約1200万円になります。年3%なら約2000万円です。もちろん、取引には手数料がかかるほか、利益には約20%の税金がかかるため税引き後で考えると、さらに余裕資金が必要になります。
初心者がハマる「高リスクの罠」に注意
ここで大切なのは、月5万円という数字だけを見て焦らないことです。
最近はSNSなどで「数十万円を数千万円に増やした」といった話も目立ちます。しかし、その裏では大きな損失を出している人も少なくありません。初心者ほど、短期間で増やしたいという気持ちから、値動きの激しい銘柄や、リスクの高いレバレッジ商品(少ない資金で大きな取引ができる商品)に手を出してしまうケースがあります。
投資で重要なのは、「大きく勝つこと」より「退場しないこと」です。大きな損失を出してしまうと、投資を続けること自体が難しくなります。
まずは、“月5万円を稼げる資産”を育てることから
では、元手が少ない場合はどうすればいいのでしょうか。現実的なのは、積立投資を続けながら、少しずつ運用資産を増やしていく方法です。例えば、新NISAを活用しながら毎月積立を行い、配当や値上がり益を再投資していくことで、時間を味方につけることができます。
また、「月5万円」という数字を、配当収入で目指すのか、値上がり益で目指すのかによっても考え方は変わります。
配当中心なら比較的安定した収入を期待できますが、大きな成長は緩やかです。一方で、値上がり益を狙う場合は大きく増える可能性がある半面、損失リスクも高くなります。初心者の場合は、まず「安定して続けること」を重視し、積立と分散を軸に考えるほうが現実的です。
重要なのは、「月5万円を今すぐ稼ぐ」ではなく、「将来的に月5万円の収入をつくれる資産を育てる」という視点です。投資は短距離走ではなく長距離走です。焦らず、自分の生活に合ったペースで続けることが、結果的に資産形成への近道になります。







