糖尿病

Q. 「筋肉量が減ると糖尿病リスクが上がる」って本当?

【内科医が解説】筋肉量は血糖値のコントロールに深く関わっています。「筋肉が減ると糖尿病リスクが高まる」と言われるのは、そのためです。健康を維持するために大切な筋肉の役割と、簡単に取り入れられる生活習慣のコツをご紹介します。(※画像:Shutterstock.com)

荒牧 昌信

荒牧 昌信

糖尿病・生活習慣病 ガイド

内科専門医

滋賀医科大学医学部卒。日本内科学会総合内科専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医。現在、あらまき内科クリニック院長として外来診療と糖尿病・生活習慣病の講演会を実施しています。「やさしい言葉とわかりやすい説明」をモットーに、糖尿病や生活習慣病の情報をひとりでも多くの方に届けることを目指しています。

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Q. 「筋肉量が減ると糖尿病リスクが上がる」って本当ですか?

疲れている女性
年齢のせいか筋肉量が落ちてきた……「糖尿病リスクにも関わる」って本当?

Q. 「最近、筋肉量が落ちると糖尿病になりやすいという話を聞きました。肥満体型ではありませんが、若い頃に比べて体を動かさなくなったせいか、筋肉量はかなり減ってしまったので少し心配です」

A. 本当です。筋肉は血糖を消費する最大の器官です

筋肉は、食事から摂取した糖(グルコース)を取り込み、エネルギーとして消費する最大の貯蔵庫・消費場所としての役割を担っています。そのため、筋肉量が減少すると、血液中の糖を処理する能力が低下し、結果として血糖値が上がりやすくなってしまいます。

特に女性の場合、閉経後は内臓脂肪が増えやすく、筋肉が落ちやすい傾向にあるため、注意が必要です。筋肉量が減ると、インスリンがうまく働かなくなる「インスリン抵抗性」を招きやすくなり、これが糖尿病の発症リスクを大きく押し上げる要因となります。

血糖値を安定させ、糖尿病を予防するためには、以下の習慣が有効です。

  • 下半身を中心とした筋力トレーニング:大きな筋肉を動かすことで、効率よく糖を消費する体をつくる
  • 日常生活での活動量を増やす:階段の利用やウオーキングなど、こまめに筋肉を動かす
  • タンパク質を意識した食事:筋肉の材料となる栄養素をしっかり摂取し、筋肉の減少を抑える

食事による糖質のコントロールとあわせて、筋肉量を維持・増進させることは、将来の糖尿病リスクを回避するための強力な武器となります。無理のない範囲で、運動を日々のルーティンに取り入れていきましょう。

さらに詳しく知りたい方は、「女性ホルモンが減ると糖尿病リスクが高まる? 更年期以降に血糖値が乱れるワケ」をあわせてご覧ください。

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