人間関係

31歳娘の「事実婚」が許せない! 「同棲するなら結婚が当たり前」という59歳母の絶望

恋に縁がないと思っていた31歳の娘が、彼氏と1年以上同棲していた。一緒に生きていくつもりだが、結婚はしないという。「一緒に住んで結婚しないってどういうことなの?」59歳女性は娘の感覚が何1つ理解できないでいる。※サムネイル画像:PIXTA

亀山 早苗

亀山 早苗

恋愛 ガイド

どうして男女は愛し合うのか、どうして憎み合うのか。出会わなくていい人と出会ってしまい、うまくいきたい人とうまくいかない……。独身同士の恋愛、結婚、婚外恋愛など、日々、取材を重ねつつ男女関係のことを記事や本に書きつづっている。

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同棲するなら結婚するのが当たり前?(画像:PIXTA)

同棲するなら結婚するのが当たり前?(画像:PIXTA)

晩婚化、少子化に加え、結婚しなくてもかまわないと考えている人も増えている。人生はその本人のものなので、何を選択しても「間違って」はいない。ところが、それを容認するわけにはいかないと考える親世代も少なからずいるようだ。

娘が結婚もせず同棲とは!

「うちの娘は昔から恋には縁がない子だと思っていた……。結婚したい人がいるなら早く言ってくれればよかったのに」

アイコさん(59歳)はそう言う。母親というのは、娘がモテモテで恋多き女であるより、「地味だけどいい子。そのよさを分かってくれる人はきっといる」と思いたいものなのかもしれない。

半年ほど前、31歳になる娘が同世代の男性と一緒に住んでいることが分かった。娘からは部屋に来ないでと言われていたのだが、夫と大げんかしたアイコさんが、つい娘を頼って訪問したところ、ちょうど娘と彼が部屋から出てくるところに出くわしたのだ。

「私は焦ったけど、娘は平然としていました。『ちょっと出かけるから、お母さん、またね。あとで連絡する』って。彼のほうが『いいの?』と言って、私を見て深々と頭を下げて行きました。悪い感じの人ではなかった」

その後、娘に聞いたところによると一緒に住んで1年以上になるという。どうして言わないのと言ったら、「別に言う必要ないと思って。結婚するわけでもないし」という返事だった。

別の男性との同棲経験も

「一緒に住んでいて結婚しないってどういうことなのと思わず言ってしまいました。きちんとするのが大人でしょう?」

きちんとするってどういうこと? 私は結婚を必要としていない、彼と一緒にいたいだけと娘は言った。

「一緒にいたいなら結婚しなくちゃ。そのうち出ていかれたらどうするの。何の補償もないでしょ。そう言うと、結婚は補償でも保証でもないと娘は言いました。『黙って出ていかれるような関係ではない。話し合って別れればいいだけのこと』とも。私には娘の感覚が分かりません」

さらに今の彼の前にも、別の男性と半年ほど同棲していたことがあると分かったため、アイコさんは「育て方を間違えた」とショックを受けた。

夫に話すと、「もう大人なんだから放っておけよ。よほど困った事態になったら何か言ってくるだろう」と諭された。

「結婚」するのが当たり前

アイコさんは、付き合っている人がいて、まして一緒に住んでいるなら結婚するのが当たり前だと娘を説得にかかった。ところが娘はまったく聞く耳をもたない。

「私の人生は私が決める。私は結婚という制度そのものに疑問を持ってるの。だから制度は利用しない。彼とは個人と個人として一緒に生きていくつもりだけど、結婚していようがいまいが関係が壊れるときはあると思う」

毅然としてそう言う娘に、アイコさんは反論する言葉がなかった。当たり前のことからわざわざ外れようとする娘の気持ちが分からないと嘆いた。みっともなくて誰にも言えない。そう言いながらも、実の妹には愚痴をこぼしてしまった。

「私と3歳しか違わないのに、妹は娘の気持ちがよく分かると言うんです。妹は離婚経験者だから結婚にはちょっとシニカルなんですよ。『別に結婚しなくたっていいじゃない。一緒に生きていきたい人がいるのはすてきなことだもの。お姉ちゃん、自分の見栄が満たされたいだけじゃないの?』とまで言われて、今度は妹と大げんかになってしまって」

“普通のこと”を求めるのは、それほどいけないことなのかとアイコさんは考え込んでしまったという。

子どももいらないという娘に絶望して

「世の中にはいろいろな考え方の人がいる。結婚しようがしまいが、当人の自由だよと夫は言うけど、娘のそういう考えによって私は彼女の結婚式すら見届けられないわけですよ。娘の結婚をどんなに楽しみにしていたか……。娘は子どももいらないと言っているから、私はますます絶望しました」

いくら子どもでも、その生き方にまで口は出せないという夫との間も、あまりいい雰囲気ではなくなっている。娘はもういないものとして考えるしかないのだろうかと、アイコさんは極端なことを口走る。

「娘の結婚より、自分のこれからを考えたらと妹に言われてカチンときました。放っておいてよ、と。そうしたら妹が『ね、そうやって言われると腹が立つでしょ。みんなそうなのよ。自分で選んだ道を歩いてるんだから』と。やりこめられた感じですが、それでもやはり娘のことは腑に落ちない。時間をかけて説得していくしかないんでしょうね」

説得しない、黙って見守るという選択肢は、アイコさんにはないようだ。それはそれで、母としての愛なのかもしれないが。
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