しかし今、預け先によって利息の差が大きく開く時代になりつつあります。なかでもネット銀行は、店舗窓口を持たないぶん高めの金利を提供している銀行が多くあります。
今回は、初めてでも無理なくネット銀行を活用できる方法やポイントをご紹介します。
※この記事では、紙の通帳を発行せず、インターネットやコンビニATMでの取引を主とする銀行を、店舗の有無にかかわらず「ネット銀行」としてご紹介します。
不安なイメージのネット銀行が「実は安心」といえる理由
「わざわざネット銀行なんて使わなくても……」「今さら未知の世界へ挑戦するのはおっくうだ……」と感じる方は多いかもしれません。まずは、ネット銀行を利用する上で「実は安心」といえるポイントを見てみましょう。
●「通帳がない」ことは不安?安心な一面も
ネット銀行には紙の通帳がありません。そのため、「手元に通帳がないのは不安」という声もありますが、逆にいえば「通帳を盗まれる心配がない」という安心感にもつながります。
ただし、インターネットを使って取引を行うため、自分でしっかりとセキュリティーを意識することも大切です。
各ネット銀行ではセキュリティー対策が年々強化されており、例えばサービスのログイン時や振込時には一度しか使えないパスワード(ワンタイムパスワード)が手元のスマホに届くなど、不正アクセスを防ぐ仕組みが整えられています。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、使い慣れることで「安全に管理できる仕組み」として受け入れられるはずです。
●電話やチャットによる「手厚いサポート体制」
「パソコンやスマートフォンの操作に自信がない」「万が一つまずいたらどうしよう」と不安を感じる方も多いかもしれませんが、ネット銀行ではこうした声に応えるためのサポート体制が整っています。
多くの銀行では、専用の電話窓口やチャットサポートを設けており、操作方法や疑問点を丁寧に案内してくれます。
さらに、公式Webサイトの「よくあるご質問」コーナーには、「ログインできない」「振込方法が分からない」といった、つまずきやすいポイントが具体的に掲載されているため、困ったときにすぐに確認できます。
シニア世代こそ知ってほしい!ネット銀行のメリット
さらに、食わず嫌いで終わらせるにはもったいないほど、現在のネット銀行にはシニア世代にこそ知ってほしいメリットがあります。●ネット銀行とメガバンクの金利差は約5倍
かつて「預けておくだけでどんどん利息がついた」時代を経験しているシニア世代の方にとって、近年の低金利は物足りなく感じられたかもしれません。
しかし現在、一部のネット銀行では1年もの定期預金の金利が「1.25~1.35%」と、メガバンクやゆうちょ銀行の「0.275%(2026年1月時点)」を大きく上回っています。その差はなんと約5倍。
預け先を見直すだけで、受け取れる利息に大きな違いが出るのです。
●「営業時間を気にしなくていい」ゆとりのある取引スタイル
ネット銀行の大きな魅力は、24時間365日、いつでもどこでも取引ができることです。窓口やATMの営業時間に縛られることがなく、スマートフォンやパソコンがあれば、自宅にいながらでも残高の確認や振込手続きが可能です。
シニア世代の方の中には「日中に時間があるから、そこまで必要ない」と感じる方もいるかもしれませんが、急に振込が必要になったときや外出を控えたいときなど、「時間や場所を選ばずに使える安心感」は意外と重宝されます。
家にいながら安全にお金の管理ができるのは、ネット銀行ならではのメリットです。
シニア世代におすすめのネット銀行活用術
ネット銀行が便利とはいえ、「年金の受け取り口座を変えるのはちょっと……」「今さら銀行を変えるのは不安」という方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、今の銀行をそのまま「生活用」「年金受取用」として残しつつ、ネット銀行を「増やす専用口座」として併用する方法です。
例えば、退職金の一部や当面使わない予備資金をネット銀行に移し、金利の高い定期預金で運用する。こうした「小さく始める」スタイルから活用してみましょう。
シニアにも使いやすい人気のネット銀行
最後に、シニア世代の方にも使いやすい代表的なネット銀行をご紹介します。●イオン銀行
イオン銀行は、全国のイオンモールなどに店舗があり、ネット銀行の利便性と対面の安心感を両立しています。特に、日常的にイオンを利用している方にとっては、非常に心強い存在です。
①365日営業の店舗で安心サポート
年中無休の有人窓口が多く、買い物のついでに預金や操作方法の相談ができるのは大きな魅力です。
②ATM手数料がいつでも無料
イオングループ内のATMなら、24時間365日、手数料無料で利用できます。
③注目の金利(2026年1月時点)
定期預金は、例えば1~5年もので0.45~0.7%の好金利が設定されています。通常の普通預金でも「Myステージ」に応じて最大0.25%まで金利がアップ。イオン銀行の普通預金口座を利用する頻度が多い方ほど、優遇を受けやすい仕組みになっています。
参照:イオン銀行
●SBI新生銀行(Bright 60)
SBI新生銀行の「Bright 60」は、60歳以上の方を対象にした優遇サービス。手数料の無料化や高金利の預金商品など、シニア世代の安心とお得をしっかりサポートしてくれます。
①無条件で「最上位ステージ」
年齢だけで最上位ステージが適用され、提携ATM(セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行など)での出金が無料。他行宛振込も月10回まで無料で、使うほどお得です。
②普通預金でも高金利
普通預金の金利は年0.4%(2026年1月時点)と、通常の銀行を大きく上回る水準。さらに新規口座開設者向けの「スタートアップ円定期預金」では、3カ月で年1.0%、1年でも年0.85%と、資産をしっかり育てられる金利が用意されています(いずれもインターネットでの申し込みの場合、30万円以上から)。
参照:Bright 60 | SBI新生銀行
ネット銀行の活用は、そこまで難しいことではありません。今の時代に合った、安心・効率的なお金の管理術の1つです。
「まずは少しだけ」「できるところから」で大丈夫。ご自身が安心できる範囲から、ネット銀行との付き合いを始めてみてはいかがでしょうか。








