文学関連
天城から湯ヶ野にかけて、川端康成の『伊豆の踊り子』に関するスポットの多くを散策して周れる「踊子歩道」というルートがあります。途中「伊豆の踊子の文学碑」、松本清張の小説『天城越え』でも有名な「旧天城トンネル」、「河津七滝」なども通ります。距離は長いのですが山川の景観を楽しみながら歩けるので気持ちよく、それでももし途中で疲れてしまったら、ほぼ平行して走っている国道414号に出てバスを利用できるので安心。終点は多くの文人たちに愛された「湯ヶ野温泉」。観光地でありながらもいい意味で手付かずの部分が多く残され、川のせせらぎだけが聞こえる静かで落ち着いた雰囲気は通好みです。
物語に登場する「福田家」にも川端康成ゆかりの部屋が当時のまま残されています。伊豆では他にも、三島由紀夫の『獣の戯れ』の舞台となった「小金崎」や、井上靖の自伝的小説『しろばんば』の舞台となっている天城湯ヶ島などが有名です。
花の名所
早いものは11月下旬に開花するという「熱海梅園」の梅
例えば、『梅』なら「熱海梅園」、「大仁梅林」、「修善寺自然公園梅林」などが有名で、それぞれ梅まつり期間中には出店が出たりイベントが行われたりと多くの人で賑わっています。
大室山の山麓に40種3,000本の桜が植栽されている公園「桜の里」(伊東)
小室山公園のツツジもみごとな眺め
四季を通じて花が楽しめる伊豆らしいレジャースポットに「アカオハーブ&ローズガーデン」(熱海)、「修善寺虹の郷」(修善寺)、「姫の沢公園」(熱海)などがあり、こういった場所では数種類の花が植えられているので年間を通して花に親しむことができます。また、「下賀茂熱帯植物園」(南伊豆)や「らんの里堂ヶ島」(西伊豆)のような、温室利用の施設も各地で見られます。変わったところでは、「伊豆市松原公園」(西伊豆)の“世界最大の花時計”も花に関する名所のひとつと言えるでしょう。