Q. 「加湿器はレジオネラ菌のリスクがあり危険」って本当ですか?
乾燥する季節に欠かせない加湿器。健康面での危険性は?
A. 加湿器から発生する霧が感染源になる可能性があり、注意が必要です
結論から言うと、加湿器がレジオネラ菌の感染源になるリスクは現実にあります。レジオネラ菌は、河川や土壌など自然界に広く生息する細菌です。加湿器などの水を使用する機器で菌が増殖するケースがあり、その場合、加湿器から発生する「エアロゾル(細かい霧)」を吸い込むことで感染を引き起こしえます。特に注意が必要なのは、以下のポイントです。
■レジオネラ肺炎による重症化リスク
レジオネラ菌に感染すると「レジオネラ肺炎」を起こすことがあります。主な症状は、高熱や頭痛、全身の倦怠感などです。進行が早く、適切な治療が行われないと死に至るケースもあります。非常に恐ろしい病気です。
■レジオネラ菌が繁殖しやすい環境
レジオネラ菌は20~45℃の温度帯で繁殖しやすい性質があります。そのため、加湿器内の水が汚れていたり、長期間放置されていたりすると危険性が高まります。衛生的に保つことが大切です。
■レジオネラ菌に特に注意すべき人
高齢者や新生児、持病がある方など、免疫力が低下している人は重症化しやすいため、より厳重な管理が求められます。
レジオネラ菌を増やさないためには、加湿器の水を毎日入れ替え、タンク内や配管を清潔に保つことが不可欠です。また、レジオネラ菌は60℃以上で5分間加熱すれば死滅します。超音波式ではなく、加熱式の加湿器を使用することも対策法の1つです。
さらに詳しくレジオネラ菌の感染経路や詳しい症状について知りたい方は、「レジオネラ菌感染症の症状・対策法…温泉・加湿器から感染も」をあわせてご覧ください。







