今、ぐるぐると沖縄を旅していて、この島々には名だたるアジアンリゾートと遜色のない、ステキなリゾートが数多くあるなぁと、改めて思います。今回は気になるお宿の宮古諸島編。前編・後編2回に分け、よりすぐりの2軒をご紹介いたします。きっと皆さんも気に入ると思いますヨ!
ヴィラブ・リゾート Villabu Resort
沖縄ガイドの鈴木さんもいち早く記事で紹介していますが、伊良部島に‘04年1月にグランドオープンする小さなリゾートです。
伊良部島は、宮古島から高速船で約12分のアプローチ。島の西側の斜面に築かれたこのリゾートは、沖縄では珍しい独立型のヴィラです。ヴィラと伊良部(いらぶ)をひっかけて、ヴィラブと命名したとか…。アジアンリゾートに見られるようなシンプルモダンでありながら、赤瓦の屋根の上にちょこんとシーサーが鎮座した愛らしいヴィラは、アジアと琉球のフュージョン系とでもいうのでしょうか。
客室数はわずか6棟。各部屋は伊良部産の琉球石灰岩(サンゴの化石ですね)を積み上げた壁に囲まれ、入口に“ひんぷん”という沖縄の門先にある石の屏風があります。お庭にはウッドテラスの先に白砂が敷き詰められ、プライベートプール(5×2.5m、深さ1.4m)と、バリで言うところのバレブゴン(東屋) が佇んでいます。東屋にはデイベッドが置かれ、お昼寝したり、読書したりするのに、格好の場所です。本を読みながら、ふと視線を上げるとまっすぐな水平線ときらめく大海原、自然と気持ちもオープンになります。ルームサービスで朝ごはんをここでいただくのも、気持ちのいい目覚めとなることでしょう。プライベートプールも青いタイルが赤瓦の屋根や白砂に映えて、彩りを添えています。
ウッドの床の室内は、海側が全面ガラス窓。手作りのウッドの台に乗ったハリウッドスタイルのベッドからは、寝ながらにして水平線が望めます。海側の窓はコットンのローマンシェイド、サイドの窓はウッドのシェイドです。家具は籐で整えられ、泡盛の甕をリメイクしたランプが、沖縄らしいアクセントになっています。TVはもちろん、DVDやCDなど音関係が充実し、浴室内でもボウズ社のスピーカーで音楽を楽しめます。ミニバーの中には沖縄の深層水やさんぴん茶、オリオンビールなどが用意され、無料なのが嬉しいじゃないですか。
浴室も海側とクワズイモを植えた坪庭に面した2つの窓があり、明るい日差しが差し込みます。ウッドで貼ったダブルシンクの洗面台にはフランスのロクシタン社のアメニティー(フォーシーズンズと一緒です)。ドイツのJADO社の蛇口や、GROHE社のシャワーヘッドなど、細かな部分をこだわっているあたりが粋ですね。
レストランは三面をガラス窓が囲み、もちろん、海が見えます。自慢の一品は宮古牛を使ったステーキだそうです。レストラン周りにはウッドデッキが張られ、夜、週3回ほどここで三線の伴奏で“イラブトーガニー”という恋の島唄を聞かせてくれるそうです。
リゾートの建つ斜面の下には階段で下りられるプライベートビーチがあり、また自転車で2~3分(無料送迎あり)のところに渡口の浜もあります。渡口の浜(写真)の白砂はキメが細かく、手ですくうとふわりとした空気感があって、思わず頬擦りしてしまうほど上質です。
ヴィラブ・リゾート
沖縄県宮古郡伊良部町817
TEL(0980)78-6777
FAX(0980)78-6778
1泊朝食つき 一人2万2000円~
(シングルユース3万4000円~、トリプルユース5万4000円~)
※2004年3月31日まで25%オフ
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。