2025年11月20日にメルカリが2025年版「日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」を発表しました。それによれば、家庭内に保管している不用品を全てメルカリで売ると、国民1人あたり平均で約71.5万円相当になるそう。
実は日本国民はこれだけの「資産」を気付かぬうちに持っているということですが、具体的にどのようなモノが「資産」になりえるのでしょうか。年代別のかくれ資産額調査や出品作業を楽にしてくれる機能などもあわせて紹介します。
「かくれ資産」とは?

メルカリは、1年以上使用しておらず理由なく家庭内に保管しているモノを不用品とし、不用品保管数量調査およびメルカリの平均取引価格により、不用品を金額に換算した数値を「かくれ資産」と定義しています。簡単にまとめると、1年以上使っていないものをメルカリで売ったときの総額のことです。2025年の発表では、この金額が国民1人当たり平均で約71.5万円になり、日本全国民の総額は約91兆円です。
国民1人が所持しているかくれ資産の内訳も試算されており、最も高い割合だったのがファッション用品で33.6%、次いでホビー・レジャーが22.2%となっています。日常的に使用するものかつ、トレンドの移り変わりが激しいことも一因でしょう。箪笥の肥やしになっている洋服やバッグが大量にあるという人も多いのではないでしょうか。
年代ごとで大きな違いが生まれる結果に

年代によって、かくれ資産額は異なります。特に10代~30代と40代以降で比べるとかなりの差がありました。20代の平均額は約49万円なのに対して、60代は100万円を超えます。2倍近くも違うのは驚きですが、収入や生きてきた時間などに差があるため、所有するものの数や所有することへの考え方にも違いがあるのかもしれません。
出品を手助けしてくれる便利機能
ハードルが高そう、面倒くさそうなどのイメージを持つ人も少なくない商品の出品作業ですが、現在はさまざまなシステムが構築されており、大きな手間をかけず楽に出品できます。今回は「AI出品サポート」と「バーコード出品」の2つを紹介します。
◾️AI出品サポート
AIが出品に必要な商品名や説明文などのテキストを作成してくれる機能です。
まず「出品する」ボタンを押すと表示される画面で「商品名と説明文を自動で入力」をオンにし、出品物の写真を用意すると、AIが商品カテゴリを提案してくれるので選択します。するとAIが写真から商品や商品の状態、ブランドなどを判断してテキストを作ります。
内容が正確でない場合もあるものの、AIが作ったテキストをベースに説明文を整えるという使い方もできます。ブランド名をアルファベットで入力するのが面倒なときなどにも便利です。

◾️バーコード出品
商品についているバーコードを読み込むだけで、以下の情報が表示される機能です。
• タイトル/著書/アーティスト名
• 発売日/定価
• カテゴリ
• 商品の説明
• 売れやすい価格
対応カテゴリーは「本、音楽、ゲーム」「コスメ、香水、美容」「家電、カメラ(スマートフォンは除く)」などで全てに対応しているわけではないので注意が必要です。また、古い作品だと表示されない場合もあります。
あると便利なおすすめ梱包グッズ
商品が売れると必要になる「梱包材の用意が面倒」という声を耳にすることもありますが、実は梱包グッズは100均でも入手できます。
筆者の場合、A4サイズのテープ付きビニール袋をよく使っています。この中に入るサイズであればゆうパケットポストやネコポスで発送可能です(厚みは制限あり)。また、ダイソーのごみ袋も重宝しており、サイズが大きい商品をピタッと梱包する際に使っています。
ほかには、ショッピングした際にもらう紙袋や、ネット通販で購入した品物が入っていた段ボールなども利用しています。できれば梱包材にお金をかけたくない人は、家にある袋などを上手に活用するのがおすすめです。
不用品をただ捨てると71.5万円の損に
家庭にはかくれ資産が平均71.5万円眠っていることが分かりましたが、見方を変えると、不用品を全て捨ててしまえば71.5万円分も損をするということです。
年末に大掃除をしていると不用品がたくさん出てくるかもしれませんが、もちろんすぐに出品しなければいけないわけではありません。メルカリはいつでも出品ができるので、年末は時間に余裕がないという人は、これからの隙間時間を活用していきましょう。焦らずゆる~く続けて地道に71.5万円を目指すのもよいのではないでしょうか。







