洗濯してしまったイヤホンの対処法 ※画像:筆者撮影
水没したことを前提に対処する
まず、イヤホンを洗濯してしまったと気付いたとき、最も大切なのは「電源を入れないこと」です。壊れていないか確かめたくなる気持ちも分かりますが、電源を入れることでさらに故障する可能性があります。水に濡れた時点で、故障の恐れがあることを念頭に置いて対処を進めるようにしましょう。
1. ケースからイヤホンを取り出す
イヤホンを単体で洗濯してしまったら、ケースには戻さず、そのまま次の工程に進みます。ケースに入れたまま洗濯してしまった場合は、まずケースからイヤホンを取り出しましょう。「ケースを開けるとイヤホンの電源が入ってしまうが大丈夫なのか?」と不安に思う方もいるでしょうが、明確な正解はありません。ただ、筆者としては「イヤホンを取り出した方がリスクが減る」と考えています。
なぜなら、ケースにイヤホンを入れたままだと給電が続くだけでなく、ケース内が密閉されて水分がこもりやすく、乾燥しにくい状態になるからです。このまま放置すると、イヤホンやケース自体のダメージが大きくなると考えられます。
2. 目に見える水分を拭き取る
続いて、イヤホン表面に残っている水分を拭き取ります。タオルやティッシュなど吸水性の高いものを使い、適宜交換しながら拭き取りましょう。細かい部分には、ティッシュをこより状にしたものや綿棒を使うと便利です。ただし、あまり強く押し付け過ぎると、水分が内部に入っていってしまう可能性があります。やさしく自然に吸水させるのがポイントです。
3. 自然乾燥でしっかり乾かす
大まかな水分を拭き取ったら、あとは自然乾燥させます。風通しのよい日陰に置き、3日~1週間ほどを目安に乾燥させてください。シリカゲルなどの乾燥剤がある場合は、食品保存容器やジップロックなど密閉できるものに入れて、同じく3日~1週間ほど置いておくとよいでしょう。「日当たりのよい場所の方が早く乾くのでは?」と思うかもしれませんが、直射日光に当てると熱で内部が傷む可能性があるため避けてください。
4. 十分に乾燥させたら電源を入れて確認する
十分な乾燥時間をとったら、イヤホンに電源を入れて動作確認を行います。水没したイヤホンが復活する可能性はありますが、必ずしも元通りになるとは限りません。また、「電源は入るけれど音質が悪くなった」というケースもあります。上記の対応でも改善が見られなかった場合は、専門の修理サービスに相談することをおすすめします。
やってはいけない対処法・注意点
最後に、水没したイヤホンで避けるべきことを3つご紹介します。■充電をする/電源を入れる
完全に乾く前に電源を入れたり充電したりすると、ショートする恐れがあります。必ず水分が抜けるまでは操作しないでください。
■直接日光で乾かす
先述したように、直射日光で急速に乾かそうとすると、内部の温度上昇でイヤホンが傷む原因となるので避けましょう。
■ドライヤーの温風で乾かす
同様に、ドライヤーの温風を使って乾燥させるのも避けましょう。高温によって内部に損傷を与える恐れがあります。







