Q. 「ワクチンには水銀が入っていて危険」って本当ですか?
ワクチンに含まれているとされる水銀の危険性とは?
Q. 「ワクチンに水銀が入っていると聞きました。『水銀』というと恐ろしいイメージしかないので、体に直接入れるなんて考えられません。子どもに打たせても大丈夫なのでしょうか? 副作用や健康への影響など、実際の安全性はどうなのか知りたいです」
A. 安全です。有害なメチル水銀と、健康リスクの低いエチル水銀は別物です
「ワクチンに水銀が含まれていて危険」という説は、以前からたびたび話題になります。最初に結論からですが、ワクチンに含まれている水銀は安全です。防腐剤としての大切な役割がありますので、ワクチンの安全性を守るために大切なものです。多くのワクチンには、保存剤としてごく微量の「チメロサール(エチル水銀)」が含まれています。実は一言で水銀といっても、さまざまな種類があります。多くの人が水銀が危険だと考えるのは、環境汚染などで知られる有害な「メチル水銀」のイメージが強いからでしょう。「チメロサール(エチル水銀)」は名前こそ似ていますが、構造も性質も異なります。体内に蓄積しにくいことも分かっているため、健康へのリスクは極めて低いと考えられています。
加えて、インフルエンザワクチンなどに含まれるチメロサールの量は、1回あたり約5マイクログラム程度です。これは、国際的な安全基準と比べてもはるかに低く、問題視されるレベルではありません。チメロサールが自閉症などの病気と関係しているという説もありますが、現在のところ科学的な根拠はない説です。
さらに詳しく知りたい方は、「インフルエンザワクチンの水銀・チメロサールの影響」をあわせてご覧ください。







