お金持ちかどうかを見た目や住まいで判断する人は多いのですが、実際には意外な特徴や、日々の習慣を備えているものです。
圧倒的な「ゆとり」を感じる
お金持ちだからゆとりがあるのか、ゆとりがあるからお金持ちなのかは分かりませんが、預貯金額が多いお客さまからは、ゆとりを感じることが多かったように思います。銀行の窓口という性質上、月末や月初などは混み合い、手続きに時間がかかってお待たせしてしまうことがよくあります。それでも預貯金額の多いお客さまは、何も言わずに静かに順番を待ってくださる方がほとんどでした。
手続きが終わると、「忙しいのにごめんね」などと、こちらを気遣う言葉をかけてくださる方も多くいらっしゃいました。
一方で、窓口でクレームを言ったり、手続きを急かしたりする人の多くは、自行とあまりお取引のないお客さまでした。
たまたまかもしれませんが、同じような場面を何度も経験したのです。やはり、預貯金額の豊かな人は、心にも圧倒的なゆとりを備えているように感じました。
特別扱いを好まない
銀行としては、高額を預けてくださっているお客さまには、特別なサービスをしたいと思うものです。これは銀行に限らず、どのような職種でも同じですよね。常連さんや上顧客には、特別な対応をしたくなるものです。
とはいえ、一定額以上の預貯金をお持ちのお客さまは、特別扱いを好まない傾向にあります。特に、人前での特別扱いを嫌う方が多く、もし特別な計らいをする場合には、事前にお話をしたり、人目のない場所で行ったりすることが大切でした。
自ら特別扱いを望む方は、ほとんどいませんでした。
いつでも謙虚で感謝の気持ちを忘れない
この特徴は、先ほどの2つにも共通していますが、一定額以上の預貯金を持つお客さまの多くが、謙虚な姿勢を崩さないという点も印象的です。いつも笑顔であいさつをしてくださり、「ありがとう」「助かりました」などの感謝の言葉を自然に口にされる方が多くいらっしゃいました。
相手の立場や状況を思いやり、周囲を和ませるような言動が多いのです。お金に対しても、感謝の気持ちを持って向き合っているようでした。
手数料などのコストにはシビアですが、納得できれば快く支払う――そんな姿勢が印象的でした。
ここで挙げた特徴は、1億円を持つ人のほんの一部にすぎません。しかし、共通しているのは心の余裕と謙虚さ、そして自然体の姿勢です。
これらは、「こうすれば1億円貯まる」という方法ではありません。けれども、こうした考え方や振る舞いを意識することで、1億円ホルダーへの道に一歩近づくことができるのではないでしょうか。








