個人向け国債・固定3年を「金利1.01%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定3年(金利1.01%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.01%×1/2(半年間であるため)=5050円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1025円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定3年を金利1.01%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「5050円-1025円=4025円」となります。
参照:固定3年「第185回債」財務省
個人向け国債「固定3年」を活用するには?
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類があります。この中で、固定3年はやや人気が低め。理由の1つは、金利が他のタイプより低く設定されていることです。しかし、固定3年ならではの活用方法もあります。●3年後に使う予定がある資金を安全に預けておける
教育費やリフォーム代、旅行資金など「3年後に使う」と決まっているお金を、元本保証付きで預けておけます。普通預金より利息が得られるうえ、減らさずに確実にキープできるのは安心です。
●金利変動を気にせず、利回りを固定できる
購入時点の適用金利が3年間続くので、将来の金利動向に左右されません。「短期間で確実にいくら利息がもらえるか」を把握できる点は、シンプルで分かりやすい仕組みです。
●投資初心者でも始めやすい
「いきなり10年は不安」という方にとって、3年という期間は無理なく取り組みやすい期間です。投資の入門編として利用する人もいます。
これを機会に始めてみようと思った方は、取扱金融機関が全国に883カ所(2025年10月時点)ありますので、チェックしてみましょう。
中途換金はできる?
個人向け国債は、固定3年、変動10年、固定5年の全てにおいて購入から1年間は換金できません。しかし、それ以降は1万円単位で中途換金が可能です。「急な出費ができたらどうしよう」という不安にも対応できます。ただし、中途換金するときは、「直前2回分の利子×0.79685」が差し引かれる点に注意しましょう。なお、特例として購入から1年未満の場合でも、以下の場合であれば中途換金が認められます。
・口座名義人が亡くなった場合
相続人の方による中途換金が可能。申請の際には、相続人たる地位を証明する書類などが必要です。
・災害救助法が適用される大規模災害で被害を受けた場合
災害救助法が適用された市区町村に居住されている口座名義人による中途換金が可能。申請の際には、罹災証明書、罹災届出証明書といった公的機関が証明する書類などが必要。
いずれの場合も詳しい手続きについては、口座を開設されている取扱機関へお尋ねください。
参照:個人向け国債の中途換金についてのよくある質問 財務省
まとめ
「固定3年(金利1.01%)」は、「変動10年(金利1.08%)」や「固定5年(金利1.22%)」に比べて金利がやや控えめですが、「3年後に使う予定がある資金を減らさず保有したい人」には適しています。とはいえ、金利を重視する方は、少しでも高い利率を狙える期間を選ぶのも1つの方法です。いずれにせよ“自分に合った金利タイプ”を選ぶことが、後悔しない運用につながります。