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「A&W沖縄(エンダー)」のオレンジジュース
1つめは、アメリカ発祥のハンバーガーチェーン「A&W」、通称「エンダー」のオレンジジュースです。正式名称は「エイアンドダブリュ」ですが、沖縄にオープンした当初は基地で働くアメリカ人の来客が多く、そのネイティブな発音が「エンダー」と聞こえたことからそう呼ばれるようになったそうです(諸説あり)。
エンダーといえば「ルートビア」も有名ですが、クセの強いルートビアに比べて、どんな人にもなじみのあるオレンジ味ということで、多くの人に愛されています。 果汁100%のオレンジジュースとは違い、鮮やかなオレンジ色のジュースですが、意外と甘ったるくなくて、すっきりおいしく飲むことができます。
このオレンジジュースの特別な点は、オレンジドリンクの原液がアメリカで生産され、沖縄の店舗のみで販売されていることです。つまり、沖縄県外では味わえない、沖縄限定の味とも言えるのです。
エンダーオレンジは、沖縄明治乳業とコラボしたアイスや、オリオンビールとのコラボチューハイ「オリオン WATTA エンダーオレンジ」も発売されており、県民への浸透度合いがうかがえます。
「A&W沖縄(エンダー)」でオススメの人気メニュー
エンダーのメニューの中で筆者が好きなのは、クルクルッとなった形状が特徴的なポテトの「カーリーフライ」です。ユニークかつ食べごたえがあるので、オススメです。「Jef(ジェフ)」のオレンジジュース
2つめは、沖縄ローカルのハンバーガーチェーン「Jef(ジェフ)」のオレンジジュースです。
ジェフには、夏季限定でゴーヤーを使った「フレッシュゴーヤージュース」があり、リンゴの果汁なども入れたりして、苦いだけではなく飲みやすくはなっていますが、通年で人気なのは「ジェフオレンジ」です。
こちらもコラボ商品が出ていて、沖縄県内のブルワリー「アガリハマブルワリー」とのコラボで、「Jefオレンジクラフト」というクラフトビールが限定発売されました。
「Jef(ジェフ)」でオススメの人気メニュー
ジェフは県産ゴーヤーを使った「ぬーやるバーガー」(ぬーやるは沖縄の方言で「なんなんだ!」「どういうこと?」といった意味)や、「ゴーヤーバーガー」があります。ジェフでしか食べられないメニューなので、オススメです。「懐かしさ」という価値
この2つのオレンジジュースに共通しているのは、いわゆる昭和的なオレンジジュースということです。果汁100%や無添加のジュースというよりは、加糖で人工着色料を使った昔ながらの味わいで、時代を超えて懐かしさが感じられます。オレンジジュースという親しみやすさに加えて、多くの沖縄県民が子どもの頃に飲んだことのある飲料だからこそ支持され、みんなの思い出の中のソウルフードならぬ「ソウルドリンク」として、お酒になったり、アイスになったりして楽しまれているのでしょう。
沖縄を訪れるなら、ぜひ飲んでみて
沖縄を旅行で訪れる際、オリオンビールを飲みたいという人もいるかもしれませんが、お酒が飲めないときやノンアルな気分のときには、沖縄のオレンジジュースを飲んでみてはいかがでしょう。沖縄の人々が愛し続ける「懐かしの味」を体験することで、地元の文化や思い出に少し触れていただけると思います。「エンダー」と「ジェフ」、それぞれ違った魅力があるので、比べてみるのも面白いかもしれませんね。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
<参考>
「沖縄ご当地バーガー『A&W』(エンダー)の歴史と人気の秘密を探る」(マイナビニュース)
「ジェフのオレンジジュース」(ゴーヤーバーガーぬーやるバーガーのジェフ)