メルカリの「値下げ依頼」の機能とは
従来のメルカリでの値下げ交渉は、コメント欄を通して行われるのが一般的でした。しかし、やりとりが面倒だったり、値下げをお願いする際の言葉選びに悩んだり、断り方に困るといったケースも少なくありません。そこで登場したのが「値下げ依頼」機能です。購入希望者が出品者に対して、直接値下げを依頼できる機能で、コメントのやりとりを行う必要は一切ありません。
「値下げ依頼」の使い方

値下げを希望する商品のページで「値下げ依頼」のボタンをタップし、希望の金額を入力 ※画像:筆者撮影
1.値下げを希望する商品のページで「値下げ依頼」のボタンをタップする
2.希望する金額を入力(※自由に金額を入力できるわけではなく、指定された範囲の中で希望を出す必要があります) 依頼が送信されると、出品者に通知され、お知らせやスマホ画面に表示されます。出品者は必ずしも依頼に応える必要はないため、納得できない価格であれば、依頼を拒否することが可能です。 「売る」「売らない」のボタンが表示されるので、いずれかを選択しましょう。なお、1つの商品に対して複数のユーザーから依頼が来る場合もあります。
出品者が依頼を承諾すると価格が変更され、購入希望者の「やることリスト」に表示されます。その後は通常の取引と同様に購入手続きへと進みます。
購入希望者側の注意点
値下げ依頼の機能が使えない商品もあります。対象外となるのは以下の通りです。• 300円以下の商品
• メルカリShopsの商品
• SOLD OUTの商品
• オークション形式で出品された商品
また、値下げ依頼が承諾された場合でも、依頼をしたユーザーだけが優先的に購入できるわけではありません。誰でも購入可能な状態のため、承諾後は早めに購入手続きに進みましょう。なお、24時間以内購入しなかった場合、利用制限がかかるなどペナルティが課せられる可能性があるため注意が必要です。
出品側の注意点
購入希望者が値下げ依頼を申し込むと出品者に通知が届きますが、24時間以内に応答しないと依頼は自動的に無効となってしまいます。他に、出品者側は値下げ依頼の応対の中で、不快な思いをしたり不満を抱くケースがあるようです。筆者が出品者として「値下げ依頼」機能により実際に依頼を受けてみて感じたことも併せて、ご紹介します。
出品者のモヤモヤ1:驚くほど大幅な値下げ依頼が来ることも
筆者も値下げ依頼を受けることがありますが、提示される価格によっては「本気でその価格にしてほしいと?」と驚くこともあります。特に、販売価格から20%ほど下げた価格の依頼が来ることが多いのですが、「さすがにこの価格での取引は難しい」と感じてしまいます。大幅な値下げは購入希望者側も出品者側も慎重に判断することが必要です。値下げ交渉そのものは歓迎する出品者も多いので、依頼する側も相手の立場を考慮し、システム上可能な範囲であっても、常識的な範囲で交渉を行うことが望ましいでしょう。
出品者のモヤモヤ2:値下げしたのに購入されないとガッカリ
値下げ依頼を受けて価格を変更したにもかかわらず、結局購入されないケースもあります。購入希望者側に事情がある場合も考えられますが、出品者にとっては手間が増えただけで取引が成立しないという状況になり、かなり迷惑です。筆者も何度か経験していますが、正直なところ、買う気がないなら値下げの依頼をしないでほしいというのが本音です。購入の意思が確実である場合のみ、値下げ依頼を行うのがマナーと言えるでしょう。
出品者のモヤモヤ3:手軽過ぎる値下げ依頼に納得できない出品者も
これまでの値下げ交渉はコメントを通してやりとりをする方法しかなく、購入希望者は値下げをしてもらうために、依頼内容を文章にまとめる手間をかけなければいけませんでした。手間をかけてくれたことや、メッセージの内容から購入希望者の人となりを知ることが、出品者が納得して値下げに応じる理由の一つとなっていた面もあるようです。一方で、値下げ依頼の機能は金額を入力するだけで完結します。メッセージでのやりとりが不要なため、購入希望者側は非常に手間が少ないです。シンプルで便利とも言えますが、「手軽すぎる」と感じる出品者もいるようです。コメントのやりとりを省ける点をメリットと感じる人もいれば、もう少し丁寧なやりとりを通じて交渉する方が安心できると感じる人もおり、受け止め方はさまざまです。
便利な機能だからこそ、相手への配慮が大切
「値下げ依頼」機能を導入したことで、メルカリにおける値下げ交渉はよりオフィシャルなものとなりました。購入希望者にとっては簡単に値下げ依頼ができて使いやすい仕組みですが、その手軽が出品者に負担を与える場合もあります。依頼する側も受ける側も、お互いの立場に配慮しながらやりとりを行うことが、より良い取引につながるのではないでしょうか。便利な仕組みがあっても、最終的には人と人とのやりとりであることを忘れず、思いやりを持った利用を心がけたいところです。