今回はマーチャンダイジング・オンの提供する流通POSデータサービス「RDS-POS」をもとに、2024年度の「カレールーの売上」をランキング化。その結果とともにカレー研究家のスパイシー丸山さんが、商品の特徴などについて解説します。
3位:ジャワカレー 中辛 185g

3位は「ジャワカレー 中辛 185g」 ※画像:ハウス食品 公式Webサイト
2位:バーモントカレー 甘口 230g

2位は「バーモントカレー 甘口 230g」 ※画像:ハウス食品 公式Webサイト
1位:バーモントカレー 中辛 230g

1位は「バーモントカレー 中辛 230g」 ※画像:ハウス食品 公式Webサイト
ポイントは家庭で愛される“定番の味”
それぞれの商品の特徴、最近のカレールーのトレンドなどについて、スパイシー丸山さんにお聞きしました。スパイシー丸山:国内カレールー市場の約6割を占めるハウス食品ですが、今回のランキングでもTOP3を独占する結果となりました。
3位は「ジャワカレー 中辛」。スパイス感のある大人向けの味わいで、スパイシーなカレーを好む層の定番ルーとして根強い支持を集めているようです。ガラムマサラや一味唐辛子を加えるとさらに刺激的な味わいが楽しめますよ。
2位にランクインしたのはカレールーのトップシェアに君臨し続けるバーモントカレーより「甘口」。甘さが奥行きを与えるので、辛口のルーとMIXして使うのもアリです。
そして1位は「バーモントカレー 中辛」でした。りんごとハチミツを使ったまろやかなおいしさが人気の理由ですが、実は時代に合わせて何度もリニューアルを実施しています。味を進化させてきたことも強さの秘密と言えるでしょう。
アレンジしやすいので、カレードリアやカレーうどんなどいろいろなカレー料理にチャレンジしてみるのもいいですね。
最近のカレールーは、スパイス系や健康志向の新ブランドも増えていますが、やはり家庭で選ばれるのは長く愛される“定番の味”。カレーの多様化は進んでいきますが、定番カレールーはこれからも存在感を放ち続けていくでしょう。
【スパイシー丸山プロフィール】
カレー研究家。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座講師。レシピ、食べ歩き、商品情報など、カレーにまつわるさまざまなトピックを日々発信。インド料理からお家カレーまで幅広く精通する。『マツコの知らない世界』(TBS系)ほかメディア出演多数。エスビー食品公式YouTubeカレー番組『カレバラ』出演中。著書に『初めての東京スパイスカレーガイド』(さくら舎刊)。
<参考>
マーチャンダイジング・オン RDSスーパー全国 ルウカレー 2024年4月~2025年3月 100店舗当たり累計販売金額
※RDS MD分類:ルウカレー分類から抽出
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