北海道の観光・旅行

赤ちゃんアザラシのポポ&ライにキュン! 日本最北・ノシャップ寒流水族館で過ごす涼しい夏休み

稚内のノシャップ寒流水族館でゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生し、その愛らしい姿が話題となっています。2頭のアザラシの赤ちゃんを中心に同水族館や周辺施設の見どころを紹介します。

大谷 修一

大谷 修一

北海道 ガイド

北海道在住の風水師。得意とするのが風水と旅行を掛け合わせた「風水トラベル」。雑誌やテレビ番組、本の執筆のため、北は利尻・礼文の島々から南は道南・松前まで北海道内の津々浦々を巡り、風水エネルギーたっぷりのパワースポットやその土地土地の名湯名泉、美味しい食べ物を取材・発信している。

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記録的な猛暑が続く今年の夏、日本列島全体がうだるような暑さに覆われる中、日本最北の地・稚内は比較的過ごしやすい気候が続いています。まさに、暑さから逃れて涼を求めるには最高の場所(暑い日もありますが……)。

北海道ガイドがこの夏おすすめしたいのは、そんな稚内のノシャップ岬先端に位置する日本最北の水族館「ノシャップ寒流水族館」。2025年3月にとびきりかわいいゴマフアザラシの赤ちゃんが2頭誕生し、にぎわいを見せています。今年の夏休みは、涼しくて心癒される稚内への旅行はいかがでしょうか?
 

日本最北の水族館・ノシャップ寒流水族館

最北の水族館で誕生したゴマフアザラシの赤ちゃん

ノシャップ寒流水族館には、北国ならではの珍しい魚やペンギンなど、120種約1300点が飼育展示されており、訪れる観光客の目を楽しませています。

なかでも大人気なのが、当館一番人気のキャラクターであるゴマフアザラシ。この春誕生した赤ちゃんの名は、お姉ちゃんの「ポポ」ちゃんと弟の「ライ」君。愛らしい2頭の姿に、きっとあなたも夢中になるはずです。
  

誕生したばかりのポポちゃん

生まれたばかりの2頭の赤ちゃんは、体全体が白い産毛で覆われており、白いぬいぐるみのようだったとのこと。母親に甘えたりお乳をおねだりするかわいい姿が地元メディアやSNSで取り上げられ、ゴマちゃん人気が急上昇しました。
  

幼獣池でおもちゃの間を遊泳

生まれて100日を超えた現在、白い産毛姿から黒いゴマ模様に姿を変えたものの、赤ちゃんの雰囲気はそのまま。アザラシ池の横にある幼獣池を元気に泳ぎ回ったり、プールに浮かべられたおもちゃで遊んだりする愛らしいしぐさの一つひとつは、当館を訪れる人々の心を和ませてくれます。

先輩アザラシたちのアトラクション

当館を訪れる子どもたちにとってもう1つのお楽しみは、先輩アザラシ・スイちゃん、ハクちゃん(ともに2023年生まれの女の子)が演ずるアトラクションです。開始アナウンスとともに飼育員さんとペンギン、ゴマフアザラシが会場のプールにスタンバイ。
  

ゴマフアザラシのアトラクション

飼育員さんのかけ声にあわせて、浮き輪やボールをピックアップしたりジャンプを見せてくれたり、またその鼻息で巧みなハーモニカ演奏も! その都度プールを取り囲むちびっ子たちからは大きな歓声があがります。
  

ゴマフアザラシのショーに歓声を送るちびっ子

いつもにぎわう幼獣池も、アトラクションの間は閑散としています。水面から向かいの会場をうらやましそうに眺めるポポ・ライの姉弟……。

「2年後は僕たちも水族館のスターになってやるぞ!」そんな小さなつぶやきがプールの中から聞こえてきそうですね。頑張れ、ポポちゃんライ君!
  

ポポちゃんとライ君 

寒流に棲む生き物たち

ノシャップ寒流水族館は「寒流」という名称を冠するだけあり、北国の水族館ならではの見どころがたくさんあります。

その1つが本館1階にある回遊水槽。水量90トンの水槽内にはソイやホッケ、オオカミウオといった北海の魚たちが泳ぐ様子が観察できます。

その中でひときわ目を引くのが「まぼろしの魚」とも呼ばれるイトウ。北海道内一部の河川にのみ生息する日本最大級の淡水魚で、全長2メートル級のジャンボなイトウが悠然と泳ぐその様は、巨大潜水艦が深海を静かに進んでいくような迫力が感じられます。
  

幻の魚・イトウが泳ぐ大水槽

北の海には、ジャンボなイトウとは対照的に小指大の小さな生き物も生息しています。それが、今シーズンから当館に再びお目見えしたクリオネです。
  

流氷の天使・クリオネ

クリオネは北極海のような冷たい海に生息する小さな海洋生物で、厳しい冬の時期に流氷と一緒にオホーツク海沿岸にやってきます。

半透明の体から出る「天使の羽根(翼足)」を羽ばたくように動かして泳ぐ可憐なその姿から「流氷の天使」とも呼ばれ、ゴマフアザラシの赤ちゃんと人気を二分する水族館のアイドルとのこと。

この小さな天使の姿を「待ち受け画面」に登録しておけば、北の海からあなたのもとに「小さな幸せ」を運んできてくれるかもしれませんよ。

ノシャップ寒流水族館周辺のチェックポイント

その1:稚内青少年科学館
水族館と隣接する「稚内青少年科学館」は、水族館と共通の入館料で見学できる施設。せっかくなので、時間があればぜひこちらにも足を運んでみましょう。
  

稚内青少年科学館・南極展示コーナー

同科学館では科学展示、環境展示、南極展示と3つのテーマの展示コーナーと合わせてプラネタリウムも楽しむことができます。

なかでもチェックしておきたいのが南極展示コーナー。ここには歴代の南極観測船の模型や実際に使われた犬ぞり、南極居住棟のカットモデル、そしてかつて映画にもなったカラフト犬タロとジロの資料など、当館でしか見ることができない南極関連資料が展示されています。暑い夏こそ訪れてみたい「クーリングスポット」といえるでしょう。

その2:ノシャップ岬の夕日
水族館の先にあるノシャップ岬は、夕日が美しい「絶景スポット」として地元の人々や観光客に親しまれています。特に天気のいい日には、海へと沈む太陽が利尻富士の輪郭を際立たせ、空と海を黄金色に染め上げられる幻想的な光景が広がります。
  

ノシャップ岬の夕日(手前が水族館と青少年科学館)

洋上に浮かぶ利尻富士は、風水で観ると北海道の祖山(エネルギーの原点)である羊蹄山(ようていざん)とレイラインでつながる強力なパワースポットアイランド。また黄金色に輝く風景は「金運」のシンボルでもあります。

もしそんな風景に出会えたなら、利尻からやってくる「氣」を思いっきり吸収して「最北の金運パワー」をお土産に持って帰ってくださいね!

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【ノシャップ寒流水族館の基本情報】
入館料(個人)
一般・高校生・大学生:500円 小・中学生:100円(青少年科学館入館も含む)
開館時間
夏期間:4月29日~10月31日 9時00分~17時00分(入館は16時40分まで)
冬期間:11月1日~3月31日  10時00分~16時00分(入館は15時40分まで)
4月1日から28日、12月1日から翌年1月31日は休館
所在地 
〒097-0026 北海道稚内市ノシャップ2丁目2番17号
TEL  
0162-23-6278
公式Webサイト
https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/suizokukan/
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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