Q. 夫が寝ているとき、時々呼吸が止まっています。病院に行かせるべきですか?

夫のいびき、放っておいて大丈夫?
Q. 「夫はもともといびきがひどいのですが、眠っているときに何度も呼吸が止まるので、怖いです。本人は何も自覚がないようで、指摘しても病院に行くようなことではないと流されるのですが、このまま放っておいても大丈夫なのでしょうか? 無理にでも病院に行かせるべきですか?」
A. 放っておくのは危険です。命に関わる可能性もあります
ご主人のように、睡眠中に呼吸が止まる様子が見られる場合、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の疑いがあります。いびきもあるとのことですが、SASは単にいびきがひどい病気ではありません。睡眠中に何度も呼吸が止まることで、そのたびに脳が覚醒してしまう病気です。放置すると、本人に自覚がなくても熟睡できていない状態が続くため、日中の強い眠気や集中力の低下、起床時の頭痛などのさまざまな症状につながっていきます。さらに怖いのは、高血圧や心臓病、脳卒中などの生活習慣病を引き起こすリスクも高まる点です。長期的に放置すると、命に関わることは、ぜひ知っておくべきことでしょう。
病院受診に前向きではないようですが、最初から大きな病院に行く必要はありません。まずは、耳鼻科や呼吸器内科での診察をおすすめします。診断によっては、睡眠中の呼吸を補助する「CPAP治療」などで症状の改善が期待できます。「たかがいびき」「たまに呼吸がおかしくても困っていない」などと油断せず、健康を守るために行動することが大切です。家族として気になっていることと、将来的なリスクを伝え、早期受診につなげましょう。
さらに詳しく知りたい方は、「「いびきで死ぬことがある」は本当か…うるさいいびきの止め方」をあわせてご覧ください。