テレビの決め手は「画質」?
奇麗な映像=高画質か?
デジタル化、薄型化、大画面化で、テレビの買い換えが進んでいます。 アンケートによると、新しいテレビを選ぶ時、重視する項目として、「高画質」が一番に挙げられるようです。
しかしながら、この「高画質」とは、いったい何でしょうか? 「高画質」を見極めるには、どうしたら良いのでしょうか? 評論家の曖昧な感覚と言葉を頼りに、高級品を買えば良いというものではありません。 また、店頭での比較は、一般家庭とは照明条件が異なり、映像設定もまちまちなので、見誤る可能性も大いに有ります。
「高画質」のテレビを選ぶには、まず、「高画質とは何か?」を考える必要が有るのです。
「高画質」とは何か? 基準は「ISF」
ISFのロゴ。 注意すると、身の回りのAV機器で、このロゴを見かけるかも?
「高画質」について、明確な共通の定義は見あたりません。 一般的には、解像度、コントラスト比、輝度、色域など、スペックの数値が優れている製品が「高画質」と考えられたり、店頭で見た時、色鮮やかなモノが「高画質」と思われているのが、現在の状況と言えるでしょう。
これらは決して誤りでは無いのですが、「良いスペック=高画質」とは限らないのも事実です。 例えば、海や空の青、萌えるような緑など、鮮やかに表示すれば、より強く印象に残ります。 しかし、いくら色鮮やかでも、その色が制作者が意図したものでなければ、単なる誇張に過ぎません。
視聴者の個人的な印象だけでなく、制作者や放送システムを含めて高画質を考える時、「制作者の意図を忠実に再現しているかどうか?」、が重要なポイントと言えるのです。 制作者の意図を忠実に再現しようとすると、家庭用のテレビにも、一定水準の性能や規定、理にかなった映像調整が必要になる事をご理解頂けるでしょう。
このような規定や調整方法の基準として、現在、「ISF」が存在しています。 US(アメリカ)でスタートした「ISF」は、USで一定の認知度を得ており、ヨーロッパ、オセアニア、アジアにも広がっています。 そしていよいよ2008年、日本でもメジャーな存在となりそうな気配です。 AVファンの皆様なら、是非注目してください!
次のページでは、注目の「ISF」について詳しく!