都会でも、地デジ用室内アンテナは使えるのか?
今回実験に使用するのは、前回同様、八木アンテナ社製「UwPA」(ウーパ)。 地上デジタル放送を狙ったUHF専用。 実売価格は5,000円前後。 コンパクトで屋内の設置もスマート。 屋外設置も可能。
以前、ガイド鴻池の記事「地デジ用 "室内アンテナ"は使えるのか?」では、電波塔に近い、郊外の強電界地域で、地上デジタル放送用室内アンテナの有効性を確認しました。 その後、記事は好評を頂き、「都会での受信はどうか?」との問い合わせが多く寄せられました。
そこで今回は、都会のマンションの一室で、どの程度受信できるのか実験してみました。 果たして、ビルに遮られ、高速道路、鉄道が近接する環境で、どの程度受信できるのか?! 全く同じ室内アンテナ、ケーブル、テレビを使用し、郊外と都会の違いを、数値で比較検証します!
レポートの前に、受信環境を・・・
受信の品質は、電波塔からの距離、アンテナの地上高、電波を遮る地形や建物、電波を乱す航空機や鉄道など、様々な要因が影響します。 今回のレポートが、皆様の参考となるよう、実験時の受信環境をご紹介します。
■前回(郊外)
・電波塔: 大阪 生駒山山頂
・直線距離: 約8km
・遮蔽物: なし
・建物: 木造2階建(アンテナは、1階の中央部に設置)
・室内アンテナの高さ: 海抜約5m+
2m(1階、棚上に設置)
・航空機: 真上(1100m上空)を飛行
(アナログ視聴時、画面揺らぎ有)
・電車:影響なし
・車:
影響なし
■今回(都会)
・電波塔: 大阪 生駒山山頂
・直線距離: 約15km
・遮蔽物: ビル多数。 電波塔は見通せない。
・建物: RCマンション(アンテナは、建物1階の一室内で、電波塔方面窓際に設置)
・室内アンテナの高さ: 海抜約20m+ 1m(卓上に設置)
・航空機: 影響なし
・電車: 高架線路まで約100m (電波塔と反対方角)
・車: 高架高速道路まで約100m
(電波塔と同じ方向)
次のページでは、数値で受信状況の違いを明らかに!!